富士通と米国サン・マイクロシステムズは7月21日、UltraSPARC T2プロセッサおよびUltraSPARC T2 Plusプロセッサを搭載したサーバ群「SPARC Enterprise」4モデルの販売を開始したことを発表した。

今回、1.6GHzの新プロセッサ「UltraSPARC T2」と「UltraSPARC T2 Plus」が搭載されたのは、「SPARC Enterprise T5120」、「SPARC Enterprise T5220」、「SPARC Enterprise T5240」、「SPARC Enterprise T5440」の4モデル。両社はこれら4モデルをそれぞれのブランドで全世界で販売する。

また、上記4モデルに「SPARC Enterprise T5140」を加えた5モデルにおいて、仮想化環境を実現するロジカル・ドメイン(LDoms)の機能が強化された。LDomsの最新版1.2では、次の4点において機能向上が図られている。

  • 簡易設定ツールによって仮想環境を容易かつ迅速に設定できる
  • CPU電源管理機能によって未使用のCPUコの電源を自動的に切断して消費電力を削減する
  • サーバのドメイン内の業務を動的に別のサーバのドメインに移動できる
  • 移行ツールによって既存環境で動作している業務を仮想環境に容易に移行できる

SPARC Enterprise T5120(左)とSPARC Enterprise T5220(右)