米Microsoftと米Yahoo!の検索広告分野における提携が、早ければ来週にも正式発表されることになるかもしれない。米Wall Street Journalでデジタル技術の話題を扱う「D: All Things Digital」のコーナーにおいて、コラムニストのKara Swisher氏が自身のブログ「BoomTown」で7月16日(現地時間)に報じている。
今年1月にAutodesk出身のCarol Bartz氏が米Yahoo!のCEOに就任して以降、これまでMicrosoftとの提携に消極的だった同社がBartz氏の指揮の下で「可能性を積極的に模索する」方向に方針転換していたと言われる。4月になると、やはりSwisher氏がBoomTownの中で2社が提携に向けた予備交渉を開始していたことをスクープとして報じている。この段階ではあくまでBartz氏と米Microsoft CEOのSteve Ballmer氏の顔合わせ程度のもので、買収以外の選択肢、例えば検索広告分野限定の提携など、複数の可能性について打診している状態だったという。もしSwisher氏の報道が事実なのであれば、数カ月に及ぶ交渉を経て両社の関係が大きく前進したことになる。
Swisher氏によれば、同件が報道された7月16日に、米Microsoftのオンライン・オーディエンス・ビジネス部門SVPのYusuf Mehdi氏、検索部門トップのSatya Nadella氏、そしてオンラインサービス部門トップのQi Lu氏ら、同社のオンラインビジネス関連エグゼクティブらが本社のある米ワシントン州レドモンドを離れ、米Yahoo!本社のあるシリコンバレーへと集まり、提携における問題の洗い出しなど、最後の調整に向けた交渉に入っていたという。本件にこそ参加していないものの、交渉自体はCEOのBallmer氏も深く関わっているようだ。以上を踏まえて、両社の複数の関係者は来週にも提携の正式発表に踏み切れるのではないかと語っている。
提携内容についてSwisher氏は「複数のパターンを入手済み」と説明する。それらに共通するのは、MicrosoftがYahoo!への数十億ドル規模の資金提供の見返りに同社の検索広告ビジネスを引き継ぎ、その収益のうち決められた金額をYahoo!へと払い戻す形態だ。このほか、バナーなどのディスプレイ広告での取引も提携内容に含まれているという。
これまで何度も交渉を繰り返しては破談していた両社の提携だが、両社幹部らの動きや、具体的に踏み込んだ提携内容が出てきているあたり、その関係がかなり進展していることがうかがわれる。早ければ来週といわれる発表内容に注目したい。
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