日本オラクルと富士通は、UNIXサーバでOracle Databaseを利用するシステムにおいて、サーバ/データベースともにアップグレードした場合の効果と影響を検証するプロジェクトを共同で実施。その結果を公表した。

検証作業は、富士通のUNIXサーバ「PRIMEPOWER」と「Oracle9i Database」を利用したシステムを、富士通の最新UNIXサーバ「SPARC Enterprise」とオラクルデータベースの最新版「Oracle Database 11g」へ移行させるというシナリオで実施された。

移行した結果、オンライントランザクション処理で約3.5倍、バッチ処理で約2倍の性能向上を確認できたという。ただし、アップグレードに際しては、互換性の問題やSQLに対する実行性能劣化という点でリスクがあり、アプリケーションテストやパフォーマンステストが重要であると提言。「Oracle Real Application Testing」などを使って、各種のテストを効率的に実行する必要があると説明している。

移行前後のパフォーマンスの比較(富士通のWebサイトから)

今回の結果は、ホワイトペーパーとしてまとめられており、富士通のWebサイトで無償で公開されている