イギリスで出版されているクロ―バル雑誌『MONOCLE(モノクル)』がこのほど、「世界で最も生活水準の高い都市ランキング」のトップ25都市を発表した。

同ランキングは、交通や住宅事情、教育といった"ありきたりの"視点だけでなく、建築デザインの質、新規ビジネス参入のしやすさ、国際便の数、映画館といった独自の視点からも世界の都市の生活の質を調査、比較しているのが特徴。今年はアパレル業界や飲食業界におけるグローバル企業店舗の進出率、人々が買い物に費やす平均時間、自然あふれる場所へのアクセス時間などについても調査を実施し、結果に反映させている。

ランキングの結果、世界で最も生活水準の高い都市となったのは、前回4位のチューリッヒ(スイス)。高品質な住宅や欠点のない公共交通網などが評価された。2位は前回1位のコペンハーゲン(デンマーク)で、3位には前回に続き東京がランクインした。同誌のタイラー・ブリュレ編集長は東京の効率的な公共交通システムや、都市緑化計画への意識の高さを特に評価し、「東京は『世界一住みやすい巨大都市』と記述される都市」と述べている。

東京以外の日本の都市では、福岡と京都がそれぞれ16位、22位にランクイン。1つの国で3都市がランクインしたのは日本とドイツのみだった。

Quality of Life ランキング

順位 都市名(国名)
1位 チューリッヒ(スイス)
2位 コペンハーゲン(デンマーク)
3位 東京(日本)
4位 ミュンヘン(ドイツ)
5位 ヘルシンキ(フィンランド)
6位 ストックホルム(スウェーデン)
7位 ウィーン(オーストリア)
8位 パリ(フランス)
9位 メルボルン(オーストラリア)
10位 ベルリン(ドイツ)
11位 ホノルル(アメリカ)
12位 マドリード(スペイン)
13位 シドニー(オーストラリア)
14位 バンクーバー(カナダ)
15位 バルセロナ(スペイン)
16位 福岡(日本)
17位 オスロ(ノルウェー)
18位 シンガポール(シンガポール)
19位 モントリオール(カナダ)
20位 オークランド(ニュージーランド)
21位 アムステルダム(オランダ)
22位 京都(日本)
23位 ハンブルグ(ドイツ)
24位 ジュネーブ(スイス)
25位 リスボン(ポルトガル)