米eBayが、韓国最大手のオープンマーケット(誰でも審査なしで利用できる、オンライン販売形態)「Gmarket」の株式67%を買収することが決定的となった。

Gmarketの親会社であるInterparkGmarketは、同社の持ち分など計67%を売却することでeBayと合意。1株当たりの買収価格は24米ドル(約2300円/1ドル=98.64円)で、総取引額は8億800万米ドル(約797億112万3000円)に上る。韓国のインターネット企業が、海外に売却されたケースでは最大規模になるという。

またeBayは、米NASDAQに上場したGmarketの株式も買収する予定であるため、最終的な買収金額は12億1000万米ドル(約1193億5440万円)に達する見込みだ。実際の買収作業は上半期中に行われる予定。

eBayは韓国2位のオープンマーケットサイト「Auction」の株式99%も保有している。GmarketとAuctionを合わせたシェアは約90%以上に達するため、今回の買収劇で韓国のオープンマーケット業界は、ほぼeBayの手中に収まることとなった。

今後もGmarketとAuctionは、個別のブランドで運営される予定だ。Auction社長のパク・ジュマン氏が国内の経営を、Gmarket社長のク・ヨンベ氏が海外業務を担当する。

これに先立ちeBayは2008年9月、韓国公正取引委員会から、Gmarketの買収に関して、条件付きで承認を受けている。その条件とは、今後3年間、取り引き手数料の引き上げを禁止するといった内容となっている。

韓国内では、米国企業がオンラインショッピング市場を掌握することになったことに対し、批判や憂慮の声も出ている。