SitePoint: New Articles, Fresh Thinking for Web Developers and Designers |
IE8が登場しFirefox3もシェアを伸ばして、IE6の世界シェアは第3位に落ちた。といってもIE6のシェアは依然大きい。次に続くブラウザのシェアをはるかに引き離して主要なブラウザでありつづけている。高いシェアを保持しているため、標準規約に準拠したIE8が登場した現状においても、IE6に対する種々のトリッキーなテクニックは使い続けなければならない。
しかしそんな苦労がかさむ状況は勘弁願いたいということで、2008年年末ごろからIE6を明示的にサポートしないことでユーザに最新のIEやほかの最新ブラウザへ乗り換えるように促すキャンペーンを展開するべきではないかという調子の記事がちらほらと公開されるようになった。James Edwards氏がSitePointで公開した10 Cool Things We’ll Be Able To Do Once IE6 Is Deadもそうした記事のひとつだが、テクニックが完結にまとまっていて興味深い。来るべきその日のためにブックマークしておくのはいいアイディアだといえそうだ。
10 Cool Things We’ll Be Able To Do Once IE6 Is Deadでは、仮にIE6をサポートしてなくていい日がきた場合(氏はだいたい12ヶ月後だと見積もっているが)、これまで使えなかった次のテクニックが使えるようになるし期待できるようになるとしている。
- チャイルドセレクタを使う
- PNG24を使う
- 属性セレクタを使う
- ディスプレイプロパティを活用する
- min-widthおよびmax-widthを使う
- CSSに投入された種々のトリッキーなテクニックは捨て去る
- みんな使っているような省略名要素を使う
- zインデックスが信用できるようになる
- 時間と費用を節約できる
- 楽しんで仕事ができる
仮にIE6がサポート対象外になるほどシェアを落としたとしても、まだIE7が残っているためできないことは大量にあるとし、特に3つは、IE7がサポート対象外になるまで使えないし期待できないとしている。
- CSSマウンターを使う
- box-sizingプロパティを使う
- JavaScript処理が改善される
逆に見れば、IE6やIE7のシェアがサポート対象外になるまで、ここでリストアップされていることはしない方がいいし、期待もできないということになる。どっちになるにせよ、10 Cool Things We’ll Be Able To Do Once IE6 Is DeadはIE6とIE7に関するテクニックが完結にまとまっていて資料として有益。