電撃文庫の人気ライトノベルでTVアニメも話題の『とらドラ!』が、プレイステーション・ポータブル向け超弩級学園アドベンチャー『とらドラ・ポータブル!』となって、バンダイナムコゲームスより4月30日に発売される。

こちらは、TVアニメ『とらドラ!』でキャラクターデザイナー&総作画監督を務める田中将賀氏が、『とらドラ・ポータブル!』のパッケージ用に描き起こしたイラスト

『とらドラ・ポータブル!』の基本スタイルは、正統派のテキストアドベンチャー形式。プレイヤーは主人公・高須竜児となり、学校内から彼らの住む家にいたるまでの広いMAPを移動しつつ、さまざまなキャラクターとの会話を通してストーリーを進めていくことになる。

■PSP用ソフト『とらドラ・ポータブル!』プロローグ
「……ん、……ここは?」
「……! うわぁっ!! こっ、殺され……るぇっ?」
「……な、なんだ鏡かよ。ビビらせんじゃねぇ……って、おうっ!?」
「ま、待てよ……俺は……ッ! おっ、俺は……」
「……俺は?」

12月28日。病室のベッドで目を覚ます竜児。
ベッドサイドの鏡を見た瞬間、まず自分のルックスに驚いてしまう。
……そして気付く。自分の名前も、どういう人間だったかも思い出せない。
そこに見知らぬ小柄な美少女がやってきて、竜児が意識を取り戻したことを喜ぶ。
その少女は立て続けに喋りかけてくるのだが、竜児はそれに1つも答えることが出来ない。
どうやら本当に記憶喪失になってしまったらしい。
竜児は少女に対し、少女の名前はおろか自分自身の名前すら思い出せないことを切り出す。
少女は最初はからかわれていると思ったが、やがてそれを信じ始める。
少女の名前は、タイガー……いや、大河というのだそうだ。

とりあえず医者を呼んでくる、と病室から去ろうとする大河だが、その間際に竜児へ1つの質問を投げかける。
「イブの夜、何があったかも覚えてない?」
覚えてない、とかぶりを振る竜児。「……そう」と呟き、去っていく大河。

果たして竜児は無事に自分の記憶を取り戻すことできるのだろうか……?
はたまた、曖昧な記憶の中、新たな恋愛の道へ発展してしまうのか……!?

本作の舞台には、竜児や大河が通う大橋高校はもちろん、竜児の住むアパートや大河の住むマンションなど、彼らが生活をするエリアすべてが登場し、まさに『とらドラ!』の世界に入り込んだよう。ストーリーは、原作小説の「とらドラ7!」と「とらドラ8!」の間にあたる、竜児たちの冬休みを舞台に描いた完全オリジナルストーリー。このストーリーは原作者の竹宮ゆゆ子先生ならびに、アニメ製作委員会の完全監修によって制作されており、原作ファンも、TVアニメファンも満足できる、本格的なオリジナルストーリーになっている。また、20種類以上のマルチエンディングが用意されており、やり込み度も満点。シナリオがすべて、TVアニメと同じ声優陣による新規収録のフルボイス仕様となっている点も注目だ。

狩野すみれや恋ヶ窪ゆりの姿も。ルートの選び方によっては彼女たちとのエンディングも!?


「モーションポートレート」によるツーショット会話システム

■「モーションポートレート」とは?
近年、CGの分野で開発が進められている「モーションポートレート」。この技術により、2Dの一枚絵が、まるで生きているかのように滑らかに動き出すという、新次元の擬似3D表現が可能となっている。キャラクターたちは、元がただ一枚の絵とは思えないほど、命を吹き込まれたようにめまぐるしくさまざまな変化を見せる。

大河の表情がシームレスに変化する

さらに本作では、アニメをそのまま再現するかのような口パクや、瞳を潤ませたりするだけでなく、呼吸にあわせた胸の動きまでを再現し、キャラクターがまるで生きているかように感じることができる。感情豊かで個性あふれる『とらドラ!』のキャラクターにはまさにうってつけのシステムで、それぞれの魅力を余すところなく引き出し、まるで本当にキャラクターと会話しているかのような臨場感を楽しむことができる。

こちらは実乃梨

こちらは亜美


■会話システムのポイントは「シンクロ率」
『とらドラ・ポータブル!』の会話システムでもっとも重要になってくるのが「シンクロ率」。まずは会話のテーマを決定し、発生する選択肢を選んでいくことで会話が進んでいく。「シンクロ率」をしっかり上げていけば会話も続いていくが、逆につまらないと思われてしまうと、強制的に会話を終了されたりもするので、キャラクターに合わせたテーマの選択がカギとなるのだ。

会話ではテーマの選択が鍵を握る


『とらドラ!』の世界が3Dで表現される!

『とらドラ・ポータブル!』では、MAPが3Dで表現される。さらに、MAP上ではキャラクターたちも3Dで表現されたSDキャラとして登場する。ころころと表情を変え、コミカルに動き回るキャラクターたちを眺めるだけでも、楽しい気分に浸れること間違いなし!?

学校や高須邸、大河のマンションも3Dで再現される。表情豊かな3Dキャラにも注目


PSP『とらドラ・ポータブル!』登場キャラクター

PSP用ソフト『とらドラ・ポータブル!』に登場するキャラクターたちの衣装は、なんとゲーム用に新たに設定を起こしたもの。シナリオ同様、原作者・アニメ製作委員会の監修を受けており、それぞれのキャラクターの雰囲気に合った冬服衣装となっている。

北村祐作

櫛枝実乃梨

高須竜児

逢坂大河

川嶋亜美

香椎奈々子

能登久光

木原麻耶

春田浩次


イベントCG大公開

PSP『とらドラ・ポータブル!』には、たくさんのイベントシーンが収録されているのも注目ポイント。大河、実乃梨、亜美といったメインヒロインだけではなく、香椎や木原、すみれ、さらにはゆりちゃん先生まで、100種類以上が収録されている。


3種類のミニゲームを収録

本作には本編以外に、3種類のミニゲームが収録されている。どのゲームも中毒性が高く、何度でも遊びたくなること間違いなしだ。今回はそのミニゲームのうちのひとつである、3Dアクション「爆走! 手乗りタイガー」を紹介しよう。

「爆走! 手乗りタイガー」は、『とらドラ7!』冒頭で描かれる、大河の停学明けをモチーフとした横スクロール型3Dアクションゲーム。迫り来る手乗りタイガーファンクラブを跳ね除けて、学校に遅刻しないように登校しよう。全3ステージ構成となっており、各ステージの最後にはボスが待ち受けている。

第1ステージのボスは幸太。相変わらずのズッコケ具合だが、喰らってしまうと会心の一撃級のダメージ!! パンチ・キック・必殺技を駆使してモルグに葬り去るべし!


フルボイスで時を刻む「魅羅乃のおしゃべりカレンダー」

本編・ミニゲームのほか、嬉しいおまけ機能として「魅羅乃のおしゃべりカレンダー」を搭載。これは、モーションポートレートで演出が施された主人公・竜児の母、「魅羅乃ちゃん (永遠の23歳)」が、一年中フルボイスで時を刻んでくれるカレンダー機能で、ボタンを押すと現在時刻を喋ってくれるほか、アラームの設定も可能。

誕生日やお正月、クリスマスなどといった節目節目のイベント時には特別なセリフを発してくれる。さらに、ランダムで「インコちゃん」が登場することも! 癒しと笑いを提供する「魅羅乃のおしゃべりカレンダー」も要チェックだ。


豪華5大特典封入「超弩級プレミアムBOX」も同時発売

PSP用ソフト『とらドラ・ポータブル!』は、通常版と「超弩級プレミアムBOX」の2ラインナップ。「超弩級プレミアムBOX」には、原作者である竹宮ゆゆこ先生書き下ろしのスピンオフストーリーや漫画作者である絶叫先生描き下ろしの漫画を収録したファンブックをはじめとする5大特典が用意される。

豪華特典が魅力の「超弩級プレミアムBOX」
※パッケージおよび各特典のデザインはイメージで、実際のものとは異なる
※特典にPSP本体は含まれない

■「超弩級プレミアムBOX」5大特典の内容
1) ファンブック / 原作者・竹宮氏書き下ろしスピンオフストーリーや、漫画作者・絶叫氏描き下ろし漫画のほか、『とらドラ・ポータブル!』設定資料集を収録
2) スペシャルDVD / TV未放映カットも収録したアニメ特別編集映像や、『とらドラ・ポータブル!』プロモーション映像を収録
3) 高須棒型クリーナーストラップ / 高須竜児が掃除をするときに愛用している「高須棒」をモチーフにした、クリーナー付きストラップ
4) 手乗りタイガーポーチ / 逢坂大河を形容する「手乗りタイガー」をモチーフにした、ふわふわ素材のポーチ
5) 特製縦置きスタンド / 「魅羅乃のおしゃべりカレンダー」がより楽しめる縦置きスタンド


予約特典は「ねんどろいどぷち」の大河

本作の予約特典は「ねんどろいどぷち 逢坂大河スクール水着Ver.」。ファンなら絶対にピンとくる、大河のスクール水着をモチーフにしたこの「ねんどろいどぷち」は、PSP『とらドラ・ポータブル!』の予約特典としてしか手に入れることができない特別仕様となっている。腕組みをして仁王立ちという大河らしい佇まいや、くっと結んだ口元もじつにキュートな逸品。制作はグッドスマイルカンパニーで、抜群のクオリティとなっている。

パーカーは着脱可能

※予約特典は数に限りがあります

ゲームタイトル とらドラ・ポータブル!
対応機種 プレイステーション・ポータブル
ジャンル 超弩級学園アドベンチャー
発売予定日 2009年4月30日
価格 5,229円 (通常版)
9,800円 (超弩級プレミアムBOX)
CEROレーティング C (15才以上対象)
(C) 竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」製作委員会
(C) 2009 NBGI
※画面はすべて開発中のものです