警察庁は26日、2008年のネット犯罪などに関する相談状況について発表した。2008年中に都道府県警察の相談窓口で受理したネット犯罪などに関する相談件数は8万1,994件で、前年比12.0%増加。特に、初めて相談件数が1万件を超えた名誉毀損や誹謗中傷の問題が深刻化していることを示す結果となった。

全国の都道府県警に寄せられた2008年のネット犯罪などに関する相談件数は8万1,994件で、2007年の7万3,193件に比べ12.0%の増加。

相談種類別の内訳では、「インターネットオークションに関する相談」以外は、いずれも増加。

最も多かった「詐欺・悪質商法に関する相談(インターネットオークション関係は除く)」は3万7,794件(2007年比15.1%増)。「名誉毀損、誹謗中傷などに関する相談」が1万1,516件(同29.8%増)で続き、2004年の調査開始以来、初めて1万件を超えた。

インターネットオークションに関する相談は、2007年比29.3%減の8,990件。「迷惑メールに関する相談」は同30.0%増の8,038件で、大幅に増加した。

そのほか、「違法情報、有害情報に関する相談」は2007年比15.5%増の4,039件、「不正アクセス、コンピューターウイルスに関する相談」は同50.5%増の4,522件だった。