全国農業協同組合中央会(以下JA全中)はこのほど、「一人暮らしの大学生の食生活実態調査」を行い、その結果を発表した。これによると、一人暮らしの大学生の9割が3食のうち1食以上で自炊を行っていることが判明した。調査は2月6日~13日の期間、全国の一人暮らしの大学生600人(男女各300人)を対象にインターネットにより実施された。
まず、朝食を週に何回食べるか聞いたところ、45.3%が「毎日」と回答。次いで「5~6日」と「3~4日」が同率の15.3%、「1~2日」が13.2%と続いた一方、「食べない」も約1割の10.8%に上った。男女別に見た場合、「毎日」との回答は男女ほぼ同数(男性 : 46%、女性 : 44.7%)だったが、「食べない」との回答では男性の14.3%に対し、女性は約半数の7.3%と大きな差が見られた。
朝食の主食は何か尋ねると、半数以上の55%が「ごはん」と答えたほか、37.8%が「パン」と回答。少数派では2.1%が「麺」と答えた。続いて、主食の他に何品食べるかと聞くと、約半数の45.6%が「1品」と答えたほか、「2品」が25.8%、「0品」が20.7%との結果に。主食別に見ると、パン派で最も多かったのは0~1品(計81.7%)、ごはん派で最も多かったのは2~3品(計44.6%)だった。ごはんは味噌汁や焼き魚など様々なおかずと相性が良く、品数多く食べることが出来るため、このような結果になったとみられる。
自炊をするかの質問では、9割が「自炊する」と回答。さらにこの結果を3食別に分析すると、「昼食」は30.3%に止まったが、「朝食」は59.7%、外食が多いと考えられがちな「夕食」も73.0%と高い自炊率であることが判明。また、5人に1人の学生(19.3%)が3食とも自炊をしていることも明らかになった。JA全中では、厳しい経済状況の中、親の仕送り負担を減らすために自炊を行って節約に励む学生が多いようだとコメントしている。