文部科学省は30日、携帯電話のインターネット利用に際しての留意点や犯罪被害の例、対応方法のアドバイスなどを盛り込んだ子ども向けリーフレット『ちょっと待って、ケータイ』を作成したと発表した。プロフやメールの怖さが「ケータイ事件簿」として詳細に記載されており、全国の小学校6年生全員に配付するとしている。

『ちょっと待って、ケータイ』表紙

リーフレットは、インターネットを通じた事件や事故に青少年が巻き込まれるケースを防止するための取り組みを行っている「ネット安全安心全国推進会議」が作成。A3版を折りたたみA5版で配付できる構成になっている。

ケータイ使用における危険度をチェックできる図のほか、ケータイを介して起きた事件例をマンガで解説する「ケータイ事件簿」を記載。

事件簿では、2008年5月、15歳の女子中学生がプロフに顔写真などを掲載し、36歳の男が一方的に好意を募らせた末、メールの返信がなくなったのを拒絶されたと思い込んで男が女子中学生を刺した事件を紹介。

また、2008年7月、15歳の男子高校生がプロフに、「ギターをやる奴にろくな奴はいない」と書き込んで元同級生に暴行を受けて死亡した事件も紹介されている。

そのほかにも、ネットでの発言でも罪となることや、悪質な占いサイト、懸賞サイトなどの例とその対応策、「ケータイ依存」を見直すためのアドバイスなどが記載されている。

文部科学省では、このリーフレットを全国の小学校6年生に配布するほか、「以下の場合は担当係まで連絡してほしい」としている。

  1. ダウンロードして使用する場合(目的、配付対象、枚数)

  2. リンクを張る場合(リンクを張るURL)

  3. 講習会、研修会等で使用する場合

連絡先は以下の通り。

文部科学省スポーツ・青少年局青少年課

電話 : 03-6734-2966

ファクス : 03-6734-3795

メールアドレス : seisyone@mext.go.jp