Yahoo!は18日(米国時間)、BrowserPlusのソースコードをオープンソースソフトウェアとして公開すると発表した。

Yahoo! BrowserPlus - Break Out of Your Browser

BrowserPlusはWebブラウザとデスクトップをシームレスに統合するためのプラットフォーム。Yahoo!はBrowserPlusがWebアプリケーションとデスクトップの融合を進めるキーとなる技術になるとみており、積極的に開発を進める方針でいるようだ。

BrowserPlusが提供されているのはWindows XP、Windows Vista、Mac OS XでブラウザはIE 6/7、Firefox 2/3、Safari 3、Chromeがサポートされている。Linux版やSolaris版は提供されておらず、Operaもサポートに入っていない。Yahoo!は来年の中旬までにすべてのプラットフォームのBrowserPlusをオープンソースとして提供するとしている。

Yahoo!は10月28日(米国時間)にクラウドコンピューティングを実現する取り組みYahoo! Open Strategy 1.0、通称Y!OSを発表した。BrowserPlusは2008年6月には発表されていたが、広く使えるようになったのは先月になってからだ。ここ数ヵ月でYahoo!はこうした取り組みを加速させており、BrowserPlusのオープンソース化もこうした流れを強化する狙いがあるものだとみられる。

Yahoo!のBrowserPlusやY!OSは、Googleが推進しているGearsやGoogle App Engineに対抗するサービスだ。しかしGearsはすでにオープンソースソフトウェアとして提供されており、登場した時期もGearsやGoogle App Engineの方が1年ほど早い。先行しているGoogleに対抗するためにはBrowserPlusのオープンソース化は必然的な選択肢と言えないこともない。どのみち、今後どういった展開になるのか要注目だ。