富士ゼロックスは、環境負荷低減を目的に省エネ性能を大幅に向上させたオフィス向けカラープリンターの新製品として、A3対応の「DocuPrint C3360」、A4対応の「DocuPrint C2110」を発表した。価格はそれぞれ298,000円、89,800円。発売日はそれぞれ12月19日、12月24日に予定されている。

「DocuPrint C3360」

「DocuPrint C3360」

DocuPrint C3360は、カラー・モノクロともに毎分35枚の出力スピードを実現。「国際エナジースタープログラム」適合基準のTEC値が2.45kWh/週と、従来機となる「DocuPrint C3140」と比較して69%低減し、A3対応カラーページプリンターではトップクラスとなる省エネ性能を達成しているのが特徴だ。また、植物由来成分を30重量%以上含むバイオマスプラスチックや鉛「ゼロ」のシャフト採用、樹脂材料のハロゲンフリー化など、枯渇資源への対応、製造時のCO2削減、有害物質削減などにも徹底的に配慮している。

このほか、同社の複合機「ApeosPortシリーズ」と共通のプラットフォームを搭載し、複合機と同じ管理環境下での情報漏えい対策や出力管理を可能としている。さらに、ICカード認証での出力によりプリントの放置を防止できることに加え、プリント履歴管理やペーパーセキュリティ機能など、情報漏えいを抑止する多様なセキュリティ機能を搭載している。

仕様は、プリント方式がLEDゼログラフィー、定着方式はヒートローラー(オイルレス)、ウォームアップタイムは28秒以下、最大出力解像度は1,200×2,400dpi。A4ヨコのファーストプリントはカラーが6.4秒、モノクロが5.0秒、連続プリント速度はカラー・モノクロともに35枚/分、両面印刷時は28ページ/分。インタフェースは標準でUSB 2.0。ネットワーク機能は10BASE-T/100BASE-TXに対応し、プロトコルはTCP/IP、IPX/SPX、EtherTalk、BMLinkSを利用できる。本体サイズは640(W)×665(D)×399(H)mm、重量は66kg。

「DocuPrint C2110」

「DocuPrint C2110」

中小規模のオフィスでの共有やデスクトップの設置に最適な小型・軽量ボディのDocuPrint C2110は、TEC値が1.46kWh/週と従来機「DocuPrint X525A」に比べて約40%の低減を実現した。

仕様は、プリント方式がレーザーゼログラフィー、定着方式はヒートローラー(オイルレス)、ウォームアップタイムは19秒以下、最大出力解像度は9,600dpi相当×600dpi。ファーストプリントタイムはカラーが9秒以下、モノクロが7.5秒以下、連続プリント速度はカラーが18枚/分、モノクロが20枚/分(両面印刷時はそれぞれ13ページ/分、14ページ/分)。インタフェースは標準でUSB 2.0。ネットワーク機能は10BASE-T/100BASE-TXに対応し、プロトコルはTCP/IPを利用できる。本体サイズは400(W)×457(D)×416(H)mm、重量は19kg。