楽天リサーチではこのほど新たなリサーチ手法として、ネット上に"インタビュー会場"を設置して行う「ネットインタビュー」の提供を開始した。参加モニターによるチャット形式のグループインタビューで、リアルタイムでエリアに縛られない意見収集を行えることが特徴。

このネットインタビューでは、楽天リサーチ登録モニターに対してプレ調査を実施した上で参加者を抽出、選ばれたモニターにID/パスワードを発行する。指定の日時に会場にログインしてもらい、インタービューを行う。

司会者の進行に従い、モニターが回答を行う

会場では司会者が進行を行い、モニターは司会者の指名により発言。その内容は自動的に全て記録さる。また、会場に用意されたスクリーンには動画(音声出力も可能)や画像の表示が可能で、クライアントが商品写真やCMの再生などに利用できるほか、プレ調査の結果など資料の提示もリアルタイムで行える。

画面には「拍手」「ブーイング」のボタンが設置されており、モニターの反応を表示することで感情表現を可視化。臨場感や連帯感も演出する。また、リアルタイムでミニアンケートがとれる機能も実装している。

クライアントに提出されるレポートには、モニターの発言ログ、インタビュー中に実施したミニアンケートの結果、またポジティブ/ネガティブの感情反応を具体的な発言とリンクさせてグラフ化した結果などが記載される。

感情反応をモニターの発言とリンクさせてグラフ化

リアルタイムでミニアンケートを実施できる

これまでもネット上でのグループインタビューは行われていたが、「リアルタイム性が実現できず、非同期に集められたテキストの分析に留まっていた」(同社)という。新たに導入したこのサービスでは、現実のグループインタビューに近い感覚で「参加者とのコミュニケーションをリアルタイムに実現した」(同社)ことが特徴。

実際にモニターを集めてグループインタビューを行う場合、インタビュールームの用意などにコストがかかるほか、モニターを募集できるエリアに限界があるが、同サービスではこれらを払拭できることも利点だ。また、時間帯の選択肢が拡大することはモニターにとっても利点となる。事前に行われたテスト調査において、参加したモニターからは「楽しい」「気軽に参加できる」などの声が寄せられているという。

同社によると、この形式でのネットインタビューはリサーチ業界初のサービスとなる。これにより、同社では技術面・システム面で他社との差別化を図っていく狙い。