13日公開の映画『パコと魔法の絵本』のイベント試写会が9日、都内で行われ、映画初出演となるアヤカ・ウィルソンと、主題歌「memories」を歌う木村カエラが登場した。
『パコと魔法の絵本』で主題歌を担当した木村カエラ |
『パコと魔法の絵本』は、『下妻物語』(2004年)、『嫌われ松子の一生』(2006年)で映画賞を総なめした中島哲也監督が描く、"子供が大人に読んであげたい物語"と話題のハートウォーミングストーリー。役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、劇団ひとりなど、豪華キャストでおくる"映像ワンダーランド"だ。
「初出演、ドキドキでいっぱいです」と語るアヤカは、カナダ出身の11歳。交通事故の後遺症で1日しか記憶がもたない少女・パコを演じる。木村はこの映画について、「もの凄く感動しました。何度も何度も泣いてしまった。見たあとはすっきりするし、なぜか悩みもポジティブに考えられると思います」と語った。
「カエラさんが映画を見て、自分で歌詞を書いたと聞いて、すごいなと思いました」とアヤカが語るように、木村は映画から直感的に浮かぶことをすぐに歌にしたという。「映画そのものを歌詞にしようと考えていきましたね。監督と話して、子供にもわかる言葉で、かつ大人だったら少し考えてしまうような、そんな歌詞にしたつもりです。伝えたいことがはっきりしていたんです。思いやること、人を信じることなど、大人になってから欠けてくるような部分を描きました」と歌への思いを明かした。
そして、「この映画は、小さな子供から大人まで、笑って泣けて本当に感動する。みなさんお願いです。映画を見終わったらいろいろな人に、独り言でもいいんで『面白かったよ』と言ってください」(アヤカ)、「ひとりの人としてこの映画を見たとき、自分のダメだったところ、悩んでるところを、ポジティブに考えられます」とそれぞれが、作品の良さを観客に訴えていた