GoogleはユーザのかんたんなプロファイルサービスをGoogle Profileとして用意している。これはパブリックに公開されるプロファイルデータで、氏名とディスプレイ名、職業、在住地、任意の紹介文書などを設定できるようになっている。今のところGoogle Profileで提供されているデータを使っているサービスにはGoogle Readerのフィード公開部分やGoogle Book Search、Google Mapsなどがある。今後Google Profileはさらに多くのサービスで活用されるようになるとみられる。

Google Profileにおいて提案される関連リンクの例

今回このGoogle Profileに、関連リンクの提案機能が追加された。これはユーザが関連してそうなリンクを自動的にインターネットから検索してきて提案するというもの。たとえばYouTube、Facebook、Twitter、Flickr、Picasa、Blogger、Redditなど著名なサービスでそのユーザが使っていると考えられるリンクを探してきて提案してくれる。提案されるリンクを追加するとそのリンクがプロファイルデータにも表示されるようになる。

Googleは2008年1月末から2月にかけてSocial Graph APIを公開した。これはインターネットを検索しXFNやFOAFのデータからソーシャル情報を検索するAPIだ。指定したユーザがほかにインターネットでどういったソーシャル的な情報を持っているか、どんなソーシャルサービスに参加しているか、自分と関係している友人がどんなサービスに参加しているかを検索できる。

今回Google Profileに追加されたリンク提案機能はこのSocial Graph APIを使って実装されている。Social Graph APIのデモアプリケーションで確認すると、実際に同APIを使って情報収集がおこなわれていることがよくわかる。日々使うWebサービスやソーシャルサービスが増えているため、Google Profileでこうしたデータを集約し、他のユーザがプロファイルを公開しているユーザの関連情報へアクセスしやすくする目的があるとみられる。