Hewlett-Packard (HP) は米国時間の23日、Tru64 UNIX標準のファイルシステム「Advanced File System (AdvFS)」のソースコードを公開、GNU GPLv2準拠のオープンソースソフトウェアとして提供を開始した。ソースコードや各種文書は、SourceForgeがホスティングするWebサイト「Tru64 AdvFS Technology」経由でダウンロード可能。

AdvFSは、Digital Equipment Corporation (DEC) が、自社の64ビットRISC CPU「Alpha」用のOS「Digital UNIX」向けに開発したファイルシステム。最大16TBのファイル / ファイルセットに対応、ホットプラグやストライピング、オンラインバックアップやスナップショット作成などの機能をサポートし、おもに基幹業務用として利用されている。1998年にDECはCompaqにより買収、続いて2001年にはCompaqがHPに買収されたことにより、HPが著作権を取得していた。

オープンソース化にあたりHPでは、Linuxを動作環境の1つとして挙げたうえで、AdvFSがサーバの実働時間増加とセキュリティ向上を助け、Linuxにおけるファイルシステムの機能向上に寄与し、エンタープライズ分野での普及を促すだろう、とコメントしている。