日本IBMは、Cell Broadband Engine (Cell/B.E.)アーキテクチャーを採用したプロセッサの第二世代となる、「IBM PowerXCell 8iプロセッサー」を搭載したブレードサーバ「IBM BladeCenter QS22」を発表した。

IBM BladeCenter QS22

「IBM PowerXCell 8i」は、ソニー、ソニー・コンピュータエンタテインメント、東芝、IBMが共同開発した「Cell/B.E.アーキテクチャー」を活用して、IBMが独自に開発した初のプロセッサで、従来製品対し5倍の倍精度浮動小数点計算性能を発揮するという。「IBM BladeCenter QS22」では、「IBM PowerXCell 8i」を2個搭載している。

また、BladeCenter QS22は、BladeCenterシリーズの中で最も高性能な「BladeCenter H」シャーシに対応。BladeCenter Hシャーシ1台に最大14枚のBladeCenter QS22を搭載でき、同一シャーシ内でx86アーキテクチャやPowerアーキテクチャのBladeCenterとの混在も可能だという。

IBMでは、医療やデジタルコンテンツに代表される高解像度画像の処理や、学術研究ならびに金融計算などの、エンタープライズ向けHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)システムの構築に最適としている。

最小構成価格は138万6,000円(税込)で、6月6日より出荷を開始する。