日本HPは、従量課金サービス「HP StorageWorks Utility Ready Storage ソリューション」(HP URSソリューション)の提供開始と、同サービスのストレージ容量仮想化技術への対応を発表した。また同時に、8Gbpsファイバチャネルに対応するストレージエリアネットワーク(SAN)ダイレクタ・スイッチ「HP StorageWorks DC SAN Backbone Director」を発表し、4Gbps対応のダイレクタ関連製品を価格改定した。DC SAN Backbone Directorの価格は189万円から、6月上旬より出荷を開始する。

HP StorageWorks XP24000 ディスクアレイ

HP URSソリューションは、「HP StorageWorks ディスクアレイXPファミリ」向けの従量課金サービスとして2007年5月に発表。今回新たに「HP StorageWorks XP24000/20000 ディスクアレイ」の容量仮想化技術「Thin Provisioning」に対応し、実際に使用したディスク容量に基づく課金が可能になった。

例えばXP24000のHP URSソリューション4年契約の場合、導入時の使用可能容量56TB、従量用バッファ容量28TB、年間容量増加率30%の想定では、従来の4年リース(均等払い)と比較して初年度の合計投資額を約40%削減できるという。Thin Provisioningへの対応は7月から開始予定であり、ホストへ割り当てた仮想容量のうち実際に使用したディスク容量が課金対象になる。またHP URSソリューションは今後、「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array (EVA)」への対応を予定している。

HP StorageWorks DC SAN Backbone Director

DC SAN Backbone Directorは、8GbpsのFCポートをサポートし1筐体で384ポート搭載可能な総帯域6TbpsのSANダイレクタ・スイッチ。1/2/4/8/10GbpsのFCポートおよびIPポートでのFCIPやiSCSI(今後対応予定)など、マルチプロトコルにも対応する。

ブレード単位でのポート増設が可能で、管理ツール「Power Pack」のライセンスが標準付属し、アプリケーションごとの QoS(Quality of Service) やデータ量の制御が可能といった特徴を持つ。

4Gbps対応のダイレクタ関連製品の新価格は以下の通り。

製品名 価格(税込) 改定率
HP StorageWorks 4/256 SAN ダイレクタ・スイッチ 630万円
(旧価格1050万円)		 40.0%
HP StorageWorks 4/256 SAN ダイレクタ Power Pack 1050万円
(旧価格1680万円)		 37.5%