FreeBSD Security Officer, Colin Percival氏は「FreeBSD 5.5」「FreeBSD 6.1」「FreeBSD 6.2」のセキュリティサポートの終了期限が5月31日であり、あと2ヵ月弱に迫っていることを指摘し、すべてのユーザに対して同期限までにFreeBSD 6.3またはFreeBSD 7.0へ移行することを強く推奨している。5月31日をすぎた後では、FreeBSD 5.5/6.1/6.2はFreeBSD Security Teamによる検討対象とならないため、セキュリティアドバイザリで言及されなくなる。

今回セキュリティサポートが切れるFreeBSD 5.5は5系で残っている最後のバージョンとなる。またはThe FreeBSD Ports Management Teamは同日をもってPorts Collectionの5.5および5系サポートを終了するとしている。実質的にFreeBSD 5系のサポートは5月31日ともって終了となる。

FreeBSD 6.3のセキュリティ期限は2010年1月21日まで、FreeBSD 7.0は2009年2月28日までとされている。サーバ目的で運用している場合、一旦FreeBSD 6.3にアップグレードしてから、FreeBSD 7系でExtendedサポートになるバージョンに移行するというのが無難な手順となりそうだ。

FreeBSDは4系がロングスタンディングだったこともあり、依然として4系を採用しているところもある。しかしすでに4系はセキュリティサポートやPorts Collectionのサポートが終了しているため早期に6.3または7.0への移行が推奨されている。7系が十分なパフォーマンスを発揮するようになったことから、Extendedサポートリリースがでてから7系へ移行するのも検討価値がある。