宝島社主催の『このミステリーがすごい!』大賞大感謝祭が30日、小笠原伯爵邸(東京都新宿区)にて開かれた。

同感謝祭は、ミステリー&エンターテインメントのランキング本である『このミステリーがすごい!』が、2008年で20周年を迎えることを記念して開かれたもの。書店関係者ら約300人が出席した。

拓未氏。優秀賞に輝いた『明治二十四年のオウガア』の桂修司氏は欠席

まずはじめに、第6回『このミステリーがすごい』大賞の授賞式が行われ、大賞に輝いた拓未司氏に目録と花束が贈呈された。大賞を受賞した『禁断のパンダ』は、人間離れした味覚を持つ料理評論家と新進気鋭の料理人によるグルメミステリー。拓未氏は「素晴らしい賞をいただいて光栄。今後も歴代受賞者に負けないように頑張りたい」とした上で、出席した書店関係者らに「(書店の)よく見えるところに本をいっぱい置いてください」とアピールした。

続いて、第1回~5回の歴代受賞者が次々と登壇。2月に劇場公開予定の『チーム・バチスタの栄光』の原作者で、第4回『このミステリーがすごい!』の大賞受賞者でもある海堂尊氏も登場し、映画について「生の医療現場を初めてスクリーンに映し出した作品に仕上がっており、原作を超えた」と絶賛した。また、サプライズゲストとして、同映画でミスター・パーフェクトと呼ばれる天才外科医、桐生恭一役を演じた吉川晃司、日本で初めてバチスタ手術を成功させた心臓外科医で、映画の医療監修も務めた須磨久善先生によるフリートークも行われた。須磨先生は吉川について「手の動きは本物の外科医並み。(私が)病気になったら切ってもらいたい」と話す一方で、吉川は「本職の方に突っ込まれないようにと、かなり真剣にやりました。プレッシャーはかなりあったのですが、細かい演技ができる方ではないので、立ち姿や存在感で勝負しました!」と謙虚な姿勢ながらも、演技への情熱を見せた。

上段右から増田俊成、海堂尊、水原秀策、深町秋生、中段右からハセベバクシンオー、上甲宣之、式田ティエン、朝倉卓弥、下段右から柳原慧、拓未司、森川楓子、伊園旬

写真右から海堂、吉川、須磨