航空会社の米Continental Airlinesは1月29日(現地時間)、機内エンターテイメントシステムの提供で米LiveTVと提携したことを発表した。2009年1月にもLiveTVのシステムを利用したサービスを提供開始する予定だ。DirecTVが提供する衛星放送36チャンネルを機内で楽しめるほか、機内無線LANインターネット接続を通じたIMや電子メールが利用可能になる。LiveTVは格安航空会社として急成長中の米JetBlue Airwaysの子会社。JetBlue自身もLiveTVのシステムを利用した機内無線LANサービスのテスト運用を2007年12月より開始している。

Continentalによる機内無線LANインターネット接続サービスの提供は、Connection by Boeingがビジネスを終了して以来、米国の大手航空会社では初の再参戦となる。LiveTVのシステムが導入されるのは、Continentalの保有するB737の新世代機ならびにB757-300で、国内線が対象。開始当初のインターネットサービスの内容はJetBlueと同様で、無線LAN対応のノートPCやスマートフォンを持ち込んだ場合はYahoo! MessengerとYahoo! Mail、BlackBerryを持ち込んだ場合はBlackBerry Mail/IMを利用できる。

米国では昨年12月のJetBlueの発表に続き、今年1月には米Southwest Airlinesが参入を表明するなど、低コスト・省スペースでの展開を前提に、機内インターネット接続サービスに復活の兆しが見えつつある。欧州でのSITA/OnAirによる実験サービスなども含め、今年から来年にかけて盛り上がりを見せそうだ。