ガソリンスタンド向けの管理システムを提供する米Gilbarco Veeder-Rootは11月7日 (現地時間)、Google Mapsを利用したローカル情報のガイドシステムの提供を発表した。まずは米国の約3500カ所のガソリンスタンドに導入される予定だ。

Gilbarcoはガソリンスタンドに置かれた端末を通じて広告やクーポンを配布するSMART Merchandising Systemを提供している。これを拡張した「Applauseメディアシステム」にGoogle Mapsが追加された。ユーザーは給油ステーションに備えられたカラースクリーンで、Google Mapsを使って現在地、ならびにレストラン、ホテル、病院、ギフトショップなどのローカル情報を確認できる。これらの詳細情報やガソリンスタンドからの道順をレシート用プリンターを使って印刷することも可能だ。

「運転席でインターネット対応デバイスを使って店探しをするよりも、ガソリンスタンドで確認した方が安全だし、知らない人にたずねるよりも正確で信頼できる情報が得られる」とGilbarcoのグローバルリテールシステム担当バイスプレジデントのKirsten Paust氏。

Applauseメディアシステム

ただし機能は限定されており、Applause版のGoogle Mapsを使ってユーザーが任意の場所を検索することはできない。Applauseが提供する情報をユーザーが受け取るのみだ。また同システムではGoogleが提供する広告が表示されない。その代わりにクーポン券を印刷する機能を備える。Applauseを導入したガソリンスタンドが、宣伝/広告やクーポン券提供を希望するローカルビジネスを同システムに追加することで、ガソリンスタンドを中心とした地域マーケティングが可能になるという仕組みだ。ガソリンスタンド・オーナー向けに、広告やクーポン券のアップロード、スケジューリング、管理を行うWebベースのコンテンツマネージメントシステムが用意されている。