NTTレゾナントと慶應義塾大学は6日、進学を考えている高校生および再教育を受けたいと考えている社会人を対象に実施した「教育機関の情報収集に関する調査」(有効回答数:1,000件、調査期間:10月12日~10月17日)のアンケート結果を発表した。調査結果によると、学ぼうとする教育機関に対し「費用負担の少なさ」(53.8%)や「授業のわかりやすさ」(42.3%)を最も期待しているという。

アンケートは、全国のgooリサーチ登録モニターのうち、進学を考えている高校生および再教育を受けたいと考えている社会人を対象に実施された。

教育機関を選択する際に最も重視する基準は「授業の質」(52.7%)がトップ、次いで「学費の安さ」(51.8%)が回答を集めたものの、「具体的な授業内容」(40.1%)や「カリキュラムの内容」(38.0%)といった実際の授業内容も重視する傾向があるという。 また、就職面接の際に出身大学を重視する企業は減ってきてはいるが、やはり「知名度・伝統」(28.8%)も重視したい指標の上位を守っている。

一方、学びたい教育機関に対し期待することの1位は「費用負担の少なさ」(53.8%)だという。次いで「授業の分かりやすさ」(42.3%)や「授業の専門性の高さ」(25.5%)、「授業数の充実」(21.5%)が上位にランクインした。

教育機関を選択する際に重視する基準は?

学びたい教育機関に対して期待することは?

同アンケートでは、大学の授業内容が閲覧できるWebサイトにて実際の授業映像を公開し、視聴したユーザーの評価を集計したところ、「よい」と評価した人は8割近くに上った。また、興味のある教育機関の授業ビデオの閲覧意向は高く、「見たい」と答えた人は8割を超えた。

このほか、Web上で得たい情報として「授業レジュメ」(58.3%)や「参考資料」(48.8%)が挙げられたことから、同社では「具体的な情報を集めたいというニーズの高さが見受けらた」とコメントしている。

実際の授業をWebで公開していることについての評価

興味のある教育機関の授業ビデオを視聴してみたいか

授業ビデオ以外に参考としてWebで得たい情報

教育機関を選択する時の情報収集手段として最も支持されているのは「公式Webサイト閲覧」(70.5%)、「教育機関発行のパンフレット」(52.6%)を大きく上回った。3位に「教育関連のWebサイト閲覧」(32.5%)がランクインしたほか、「2ちゃんねる等の掲示板」(9.5%)や「個人ブログ検索」(7.7%)が票を集めるなど、Webを通じた情報収集が中心となっていることがわかる。

学びたい教育機関に関する情報の収集手段

同社では、「今後は、こうした受講者の要望に応えるために、教育機関側の情報提供に対する取り組みの活性化が期待される」と、受講生に対する教育機関の積極的なアプローチに期待を寄せた。 調査結果の詳細は「goo Research ポータル」で確認できる。