日立情報システムズ(以下、日立情報)は22日、セキュリティ事業の強化と拡大を目指し、セキュアブレインとの資本・業務提携契約の締結に合意したと発表した。日立情報は、同社が発表した「中期経営計画 2007-2010」の中で「ネットワーク/セキュリティ事業の拡大」を事業戦略のひとつとして掲げており、今回の提携はその一環である。

日立情報は、システム運用/構築事業とそれらに関わる機器/サプライ品販売事業などのITサービスを展開している。一方、セキュアブレインは、高度なインターネットセキュリティシステムを提供している。両社は、2007年5月よりフィッシング詐欺対策ソリューション「PhishWallサーバ(フィッシュウォールサーバ)EX認証」において協業関係にあった。今後、両社は製品開発と販売の両面で、戦略的パートナーとして協業体制を構築していく。

具体的には、日立情報がセキュアブレインに出資し、日立情報のインテグレーション技術とセキュアブレインの技術を組み合わせたソリューションを共同で提供していく。両社は「次世代セキュリティ技術に関する共同研究」「セキュリティコンサルティング事業の共同展開」「セキュリティASPサービスの共同開発/共同拡販」を行うなど、セキュリティ事業のさらなる強化と拡大を図るという。