17日、サン・マイクロシステムズはラックマウント型サーバの新製品である「Sun Fire X4150サーバ」(以下、X4150)と「Sun Fire X4450サーバ」(以下、X4450)の販売を開始した。国内出荷開始時期については、X4150は11月上旬、X4450は12月上旬を予定している。
これらの製品に共通した特徴としてはまず、どちらもインテルのマルチコアプロセッサを搭載するということが挙げられる。これは、今年1月に発表されたサンとインテルの戦略的提携に基づくものだ。今年7月に発表されたブレード型サーバ「Sun Blade X6250サーバ・モジュール」と併せて、サンはインテル Xeonプロセッサを搭載するサーバ製品の展開を本格化させることになる。
次に、どちらの製品もさまざまなOSに対応する。Solaris 10、Linux(RHEL 4、RHEL 5、およびSLES 10)、Micorosft Windows Server 2003、VMware ESX Server 3といった選択肢が用意されている。
その他の共通した特徴としては、システムのリモート管理が可能なサービスプロセッサが標準搭載されていることが挙げられる。リモート管理については、従来のSun Fireサーバファミリや「Sun Blade 6000 モジューラ・システム」と共通の利用手順やツール、システム管理フレームワークを利用しているため、統合が非常に容易だ。
各製品のスペックについて見ていくと、X4150は最大2個のクアッドコア インテル Xeonプロセッサ5300番台(最大8CPUコア)を搭載でき、高さ1RUの薄型筐体ながら、最大64GBのメモリーと8台のディスクドライブを搭載できる。
X4450では最大4個のクアッドコア インテル Xeonプロセッサ7300番台(最大16CPUコア)、最大128GBメモリー、8台のディスクドライブを搭載可能。従来の同クラス(4CPUソケット)のサーバが高さ4RUの筐体であるのに対し、X4150は半分の2RU筐体で実現されている点が最大の特徴だ。
各サーバ製品の主な仕様および価格は以下のようになっている。
Sun Fire X4150サーバ
プロセッサ | クアッドコア インテルXeonプロセッサ5300番台 デュアルコア インテルXeonプロセッサ5100番台 |
モデル(動作周波数) | 【クアッドコア】 L5310(1.6GHz) E5320(1.86GHz) E5345(2.33GHz) X5355(2.66GHz) 【デュアルコア】 5160(3.0GHz) |
プロセッサ数 | 1または2 |
メモリー | 2 ~ 64GB |
内蔵ディスク | 0 ~ 1,168GB |
PCI Expressスロット | 3 |
ネットワーク | Gigabit Ethernet × 4 |
サービスプロセッサ | 標準搭載 |
価格(税別) | 41万9,000円から |
Sun Fire X4450サーバ
プロセッサ | クアッドコア インテルXeonプロセッサ7300番台 デュアルコア インテルXeonプロセッサ7200番台 |
モデル(動作周波数) | 【クアッドコア】 L7345(1.86GHz) E7320(2.13GHz) E7340(2.40GHz) X7350(2.93GHz) 【デュアルコア】 E7220(2.93GHz) |
プロセッサ数 | 2または4 |
メモリー | 4 ~ 128GB |
内蔵ディスク | 0 ~ 1,168GB |
PCI Expressスロット | 6 |
ネットワーク | Gigabit Ethernet × 4 |
サービスプロセッサ | 標準搭載 |
価格 (税別) | 1,33万4,000円から |