Ext JS, The Ext teamは11日(米国時間)、開発版Extの最新版となる「Ext 2.0 Beta 1」を公開した。ExtはJavaScriptで開発されたWebアプリケーションフレームワーク。ほかのフレームワークに依存せずにスタンドアロンで提供されており、軽量で高い拡張を備え、デスクトップエクスペリエンスとかなり近い動作を実現しているという特徴がある。優れたディテールを実現したUIとその滑らかな動作が興味深いプロダクト。

Ext 2.0 Beta 1は機能追加とドキュメントの追加が実施されたアップデート。Ext 2.0へ向けて機能の追加とドキュメントの整備が進められている。ひとつ前のExt 2.0 AlphaでExt 2.0の機能性を表現するサンプルアプリケーションとして「Web Desktop」と「Customizing: Portals」が導入されたわけだが、Beta 1では同サンプルアプリに関係した機能が大幅に改善されている。

Web Desktop - アプリケーション起動のショートカットアイコン以外にスタートメニューが追加された

Customizing: Portals - ショートカットクラスが導入され、かんたんに実装できるようになった

Web Desktopでは起動用のショートカットアイコン以外にスタートメニューが追加されている。Windowsスタイルにかなり近づいたと言える。Customizing: Portalsではカラムやポートレットを操作するためのショートカットクラスが活用されている。同クラスはExt 2.0に含まれる予定になっており、サンプルのようなポータルページの開発がぐっと簡単になるだろう。

Beta 1で登場するとみられていたマイグレーションガイドはまだ完成していないようだ。しかし近いうちに完成するとされている。Ext 2.0リリースへ向けたコードベースはすでに安定しており、いくつかのプロダクション環境では2.0の採用を始めているという。

最終リリースへ向けて着実に開発が進んでいる。Extの採用を検討している場合にはそろそろ検討を開始した方がよいだろう。