Ubuntu開発チームは27日(英国時間)、コード名"Gutsy Gibbon"で知られるLinux OSの最新版「Ubuntu 7.10」のβ版を公開した。ディスクイメージは単独起動可能なライブCD形式の「Desktop CD」と、サーバ用にパッケージが構成された「Server install CD」、カスタムインストールできる「Alternate install CD」の3種類、それぞれIntel x86版とAMD64/EM64T版が用意される。Server install CDについては、SPARC版も用意される。

今回のリリースでは、バージョン2.6.22のLinuxカーネルを採用。9月19日にリリースされたGnome 2.20のほか、ウインドウマネージャには3Dの外観を備えるCompiz Fusionを収録するなど、デスクトップ環境が刷新されている。NTFS-3gプロジェクトの成果を取り入れたNTFSボリュームへの書き込み機能や、SUSE Linuxから登場したセキュリティフレームワーク「AppArmor」など、最新のオープンソースソフトウェアが取り入れられている。

Ubuntu開発チームは同日、統合デスクトップ環境にKDEを採用した「Kubuntu」、教育機関向けにパッケージ構成を変更した「Edubuntu」についても、バージョン7.10のβ版を公開している。