JupiterInformation Technology Solutionsは25日(米国時間)、Google Calendarのスケジュールに記載されているイベントとその場所をGoogle Mapsに表示するWebアプリケーション「Traffik」を公開した。既報の通り今月19日(米国時間)にGoogle Calendarのデータを編集するための新しいAPIが公開されたが、Traffikは同APIを活用したWebアプリケーションだ。

Traffikの動作例 - イベントとその場所がGoogle Mapsにマッシュアップされている

同社はTraffikを指して簡単なクライアントサイドJavaScriptだけで洗練されたアプリケーションを開発可能であることを示したもの。Traffikの動作は簡単に確認できる。同ページの[login]ボタンを押せばGoogle Calendarへのアクセスを許可するかどうかを尋ねるページが表示されるため、そのまま許可すればよい。

LoginしようとするとGoogle Calendarへのアクセスを許可するかどうかを尋ねるページが表示される

TraffikはいわばGData JavaScript Client Library for Calendarのコンセプトプルーフだ。クライアントサイドJavaScriptライブラリとして開発されたGData JavaScript Client Library for Calendarが実際にGoogle Calendarのデータを簡単にマッシュアップできること、しかもアカウント情報を安全に扱えることを示している。

Webアプリケーションの普及に伴い、JavaScriptは開発プラットフォームとして不動の位置を獲得しつつあるが、違うドメイン間での通信データの扱いなどが問題になっている。こうした状況に対して簡単な実装で問題を解決できることを実証したアプリケーションのひとつがTraffikであり、それに使われたライブラリがGData JavaScript Client Library for Calendarだったということだ。

今後数ヶ月から数年でこのようなWebアプリケーションはさらに増加することになるだろう。そうなった場合、開発側もユーザ側も技術の仕組みや安全性について知識を得ておく必要がある。Traffikは問題や仕組みを直感的に理解するにもすぐれたアプリケーションであるといえる。