The jMaki teamは25日(米国時間)、jMakiの最新版にして初の1系安定版となる「jMaki 1.0」を公開した。jMakiはJavaで開発されたAjaxアプリケーションフレームワーク。JavaやPHPを使ってJavaScriptベースのAjaxアプリケーションを開発する。Javaを使う場合はJavaScriptに対応したカスタムJSPタグを記述することでAjaxアプリケーションが動作する。

jMaki 1.0の配布物にはコアjMakiフレームワーク、サンプルアプリケーション、jMakiを活用するためのAntタスク、開発に必要となるすべてのスクリプトとウィジェットライブラリが含まれている。対象となる開発言語はJavaとPHPから選択可能。また、NetBeans IDE 5.x/6.x(6.xは現在開発中のもの)およびEclipse IDE向けのプラグインも含まれており、これらの統合開発環境において簡単にjMakiアプリケーションの開発が可能。プラグインでは、開発開始用のテンプレート、ドラッグ&ドロップウィジェットの提供、テーマ機能などが用意されている。

同チームは現在のところ、jMakiに関連したブログ、ドキュメント、フォームポストなどの情報を集約してオンラインブックの執筆に取り組んでいる。すでに目次は用意されているが、まだすべてのコンテンツは提供されていない。同ドキュメントはjMakiで開発する場合に重要な情報源になるだろう。jMakiを活用している場合には同ドキュメントの動向に注目しておきたい。

jMakiの開発は足掛け2年におよんだ。jMaki 1.0は同チームにとって、ジェネラルユースの準備が整ったことを示す重要なマイルストーンリリースだ。jMakiにはウィジェットを使ってWebアプリケーションを開発しやすくするという特徴がある。AjaxアプリケーションをJavaScriptを記述せずにJavaやPHPで開発したい場合には、検討に値するフレームワークだ。次期安定版になるとみられる1.1ではウィジェットの改善や通信速度の改善などが検討されており将来性も期待できる。特にJavaを使ったAjaxアプリケーション開発に興味がある場合にはぜひ一度採用を検討してほしいフレームワークだ。