米Linden Labは29日(米国時間)、同社が運営する仮想世界「セカンドライフ」に個人認証システム「IDV」(Identity Verification)を導入すると発表した。18歳未満のユーザーが、アダルト系など「制限あり(Restricted)」と設定されているコンテンツへアクセスすることができなくなる。

米Aristotleが開発したID認証システムでは、運転免許証やパスポート、国民IDカードなどの番号が必要になる。これまでセカンドライフ内では匿名で活動することが可能だったが、実社会の個人情報を利用することで、制限コンテンツに対する年齢制限を正しく運用できるようになる。米Linden Labのロビン・ハーパー氏(マーケティング・コミュニティ開発担当副社長)は、新認証システムによって「安全で、信頼できる仮想世界と仮想コミュニティを創り出すことができるようになる」とし、セカンドライフの発展にとって重要なステップになるとコメントしている。なお、ID認証は任意の扱いとなる。認証しないユーザーは制限コンテンツにアクセスすることはできないが、その他のサービスは通常どおり利用できる。