「旅行のクチコミサイト フォートラベル」を運営するフォートラベルとヤフーは28日、資本・業務提携を行うことで合意したと発表した。ヤフーが、フォートラベルの筆頭株主であるカカクコムから、発行済み株式の16.5%を取得する形式。これによりフォートラベルはヤフーの持分法適用会社となる。

ヤフーは今回の資本・業務提携により、フォートラベルの旅行に関するCGMコンテンツを活用し、「Yahoo!トラベル」のサービスを拡充させたい考えだ。

また、フォートラベルはYahoo!JAPANのアド・ネットワークに参加する。これにより、利用者の誘導や効率的なサービス開発・提供が相互に見込めるとし、両社の広告事業の収益拡大を図る方針だ。

ヤフーはフォートラベルの筆頭株主であるカカクコムから、3,471株を取得する。取得価格は610,896千円。取引後の持株率はカカクコムが73.7%、ヤフー16.5% 、フォートラベル役員・従業員9.8%となる。

ヤフーは現在、全社戦略としてYahoo!JAPANの「ソーシャルメディア化」「エブリウェア化」「オープン化」を推進している。同社は6月にYahoo!ミュージックにおいてiTunes Storeと連携したほか、同月にオリコンDDと業務資本提携、7月にきざしカンパニーと資本・業務提携、8月にぽすれんとYahoo!レンタルDVDにおいて連携するなど、オープン化を加速させている。フォートラベルとの資本・業務提携もオープン化の動きの一環とみられている。