日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)は2日、暗号化が盛り込まれた最新規格LTO Ultrium Generation 4(以下、LTO-4)準拠のテープドライブ「HP StorageWorks LTO-4 Ultrium 1840テープドライブ」を発表した。定評あるLTOの信頼性や使いやすさを維持しながら、データ容量と性能を大幅に強化した最上位モデル。8月下旬より出荷する。

従来品に比べ、カートリッジ1本当たりのデータ容量は1.6TB(圧縮時)と従来のLTO-3の2倍になり、転送速度も240MB/秒(圧縮時)と従来の約1.5倍と、性能が大幅に向上した。ホストから転送されるデータ量を1/1000秒ごとにチェックして適正な転送レートに変えるデータレートマッチング機能は、データ転送速度を40MB/秒から120MB/秒の間で動的に変化させることで、テープの停止・再ポジショニングが頻発するのを防いでいる。ホスト障害時にOSとユーザデータの両方をテープメディアから直接リカバリできる「HP One-Button Disaster Recovery(OBDR)」機能を搭載し、ホスト障害時もボタンひとつの操作で迅速なサーバ復旧が可能だ。

LTO-4の特長である暗号化機能についても、製品に無償でバンドルされるHPのバックアップソフトウェア「HP Data Protector Express Software シングルサーバ版」との併用により、即日利用できる。

価格は、内蔵型が102万9,000円、外付型が106万500円。