ネットレイティングスは25日、米Nielsen//NetRatingsが7月10日に発表したインターネット利用動向調査の新指標「総利用時間(Total Minutes)」の定義1に基づき、日本におけるウェブドメインの最新ランキングを算出、発表した。調査は、6月の家庭内PCによるアクセスデータを用いて、ドメイン単位のランキングを算出したもの。「総利用時間」をランキングに導入することで、ページビュー(PV)数ランキングとは異なる視点からのサイト比較分析が可能になったという。

調査結果によると、Yahoo!JAPANが利用者数・PV数共にトップで、総利用時間においても約80.6億分(約1.3億時間)で2位以下に大きく差をつけた。2位はmixiで約11.8億分、3位は楽天市場の約10.9億分で、トップ3ドメインに関しては、PV数ランキングも総利用時間と同じ順位となった。

また、総利用時間ランキングで12位のGoogleについて、同社は短時間で的確に目的のサイトに誘導するという検索サイトの特性によるとの理由から、ランキングを下げる結果になったと推測している。GoogleのPV数は、上記トップ3ドメインに次いで4位だった。

総利用時間数2位のmixi以外にも、Wikipedia(8位、約3.4億分)や、2ちゃんねる(6位、約4.8億分)などのCGMやコミュニティサイトに関しては、1サイトの滞在時間が比較的長くなる傾向にあるため、総利用時間の順位が上がる傾向がみられるという。

これと同様、利用時間が長くなる傾向にある動画サイトは、ランキングの中でPV数ランキングより順位を大きく上げた。結果、YouTubeが約7.3億分で4位、ニコニコ動画は約2.5億分で16位、GyaOは約1.7億分で21位となっている。

総利用時間によるドメインランキング、トップ50 ページビュー数と総利用時間で見た分布図

同社代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「日本でも総利用時間という指標は以前から注目されており、米Nielsen//NetRatingsの発表は日本でも大きな反響がありました。ページビュー数という指標が不要になったわけではなく、さまざまな指標を総合的に活用することで、ウェブサイトの多面的な評価に役立つものと期待しています」とコメントしている。

また、同社は2008年春をめどに、日本における本指標のNetViewへの導入を予定しているという。