米調査会社のIDCは23日、「個人向けストレージの世界市場の予測と分析」の調査結果を公表した。調査によると、データ保護とバックアップへの中小企業と消費者の需要の増加に伴い、個人向けストレージの世界市場は2006年に約70%、2007年に30%以上の成長率を記録。今後も20%以上の年平均成長率(CAGR)で市場は拡大し、2011年の市場規模は2倍になると予測している。

また、個人向けストレージの重要なポイントとして「より小型で持ち運びがしやすいこと」を挙げ、キャパシティと手軽さにより、3.5インチ型でUSB形状のデバイスが消費者層と中小企業の間で引き続き採用されると分析。さらに接続方法に関しては、USBに加え、DAS(Direct Attached Storage: ファイバチャネルを使用せずにストレージを1対1でサーバに接続すること)接続と同様、イーサネットによるネットワーク接続が広く受け入れらるようになり、エンドユーザーにとっては、ブランド名が重要な役割を果たすと報告されている。

IDCのリムーバブルストレージ部門の調査ディレクターであるWolfgang Schlichting氏は「個人向けストレージは、成長が著しい製品カテゴリー。多くのベンダにとって、重要な資産の一部になっている」と語っている。