ポータルサイト「NATE」や、SNSサイトの「Cyworld」を運営している韓国のSK Communications(以下、SKC)は、ポータルサイト「empas」を運営している同名の企業と合併すると発表した。SKCは2006年10月に、empasの持分を確保し最大株主となっている。その後、両社は継続して検索やコミュニティサービス強化のための準備を進めてきた。

SKCの発表によると、同社とempasの株式比率を1:3.3197に決定し、両社を合併することで合意したとしている。合併によって誕生する新会社はKOSDAQ(韓国株式市場)の上場企業となる予定で、社名は今後の株主総会を通じて決定する予定だ。

合併会社の代表は、オ・ヒョンオ現SKC代表が引き受ける。またこの企業の大株主は、SKCの親会社であり携帯電話事業者のSK Telecomで、計64%の持分を所有することとなる。

empasとの合併を行った理由として、SKCでは「変化の速い韓国の検索トレンドと、Googleをはじめとした海外企業の進出に対応し、次世代検索トレンドをリードするため、組織統合を通じた素早い意思決定構造を作ることが必須だと判断した」と述べている。

さらにSKCでは「企業経営上の非効率を解決し、合併法人の収益性強化にも肯定的な影響を与えるだろう」と期待している。

SKCはかねてからempasと協力してはいるが、2社が1つの企業になることで、意思決定や作業速度はかなり速まりそうだ。

力をつけた新会社は、韓国のポータルサイト界で不動の1、2位を占めている「Naver・Daum超え」に挑む。