三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(以下、MDIT)は11日、電子メールの長期保管と迅速な取り出しを実現するメールアーカイブソリューション「LogAuditor Mail Saver」を発表した。発売開始は6月15日。

今回MDITが発表した「LogAuditor Mail Saver」は、企業内のメールを一元的に蓄積し、高い検索性を可能にしたメールアーカイブソリューション。企業内システムのさまざまな形式のログを効率的に圧縮、蓄積、管理、分析する製品シリーズ「LogAuditor」のひとつとして提供される。

特徴は大企業規模の年単位での取り扱い量に匹敵するテラバイトに及ぶ電子メールデータの長期蓄積ができること。添付ファイルを含む平均メールサイズを100KB/件とした場合、1日あたり100万件(100GB/日)の電子メールの蓄積が可能だ。

メールヘッダ、本文、添付ファイル含め、電子メール全体を対象にした漏れのない検索を実現。アルファベット大文字/小文字、カタカナやひらがなの拗音/促音、長音文字とハイフンといった異表記をの同一視したり、空白/改行は無視するといった高精度な検索もできる。しかも、メールの蓄積データが増大しても検索性能が急激に低下しないため、大量のメールデータからの確実な絞り込みと取り出しが可能だ。

また、ほかの「LogAuditor」シリーズとの連携で、外部とのメッセージ通信の履歴となるメールデータを含めた管理が可能になるため、「いつ・誰が・何をしたか」を統合的に把握できるようになる。日本版SOX法施行に向けて内部統制管理が重要視される現在、長期間にわたってメールデータが取り出し可能なコンプライアンスソリューションとして注目されそうだ。

価格は367万5,000円から。販売目標は年間100システム。

LogAuditor Mail Saverの検索画面例