The JRuby Communityは23日(米国時間)、JRubyの最新版となる「JRuby 0.9.9」を公開した。JRubyはJavaで開発されたRuby実行プラットフォーム。JavaからRubyスクリプトを実行できるほか、RubyスクリプトからJava APIを活用できる。

0.9.9は、Rubyとの互換性確保などに力を入れて開発された安定性改善版。主な修正点は以下のとおり。

  • 0.9.8と比較した場合、YARVベンチマークによる測定結果が40%改善
  • String、Array、Hashの互換性とパフォーマンスを向上させるためのオーバーホールを実施
  • YAMLおよびMarshallingに関する多くの問題を修正
  • これまで明らかになっていたJavaインテグレーションに関する問題を修正
  • MephistoやGoldbergといったRuby on Rails関連のアプリケーションが動作するように改善

上記以外にも180に及ぶ問題点が修正されているほか、安定性/互換性の向上も実現されている。JRubyユーザはアップデートを実施しよう。

正式リリースは目前だ。