インテリジェンスは24日、調査報告「高校生・大学生・フリーター 若者のマネー事情」を発表した。月々の仕送りや小遣い、アルバイトなどの収入を合わせても、全体の約7割以上が収入に不満を抱いているという。

調査は関東・東海・関西圏在住の高校生・大学生・フリーター(15歳~34歳以下)、877名を対象にインターネット上(PC/モバイル)で実施された。調査期間は2006年12月~2007年1月。

同社のアンケート結果によると、高校生の7割、大学生の9割、フリーターはほぼ全員がアルバイトなどによる月々の給与収入があるという。また、それぞれの1カ月あたりの平均給与(小遣い、仕送りを含む)は、高校生が男女共に約5万円、大学生が男性6.5万円、女性5.5万円、フリーターが男性14.3万円、女性13.1万円となっている。

アルバイトなどの給与収入の有無

アルバイトなどの月々の給与収入金額

一方、月々の希望収入額は、高校生は男女共に約8万円(+3万円)、大学生は男性10.8万円(+4.3万円)、女性9.2万円(3.7万円)、フリーターは男性24.5万円(+9.3万円)、女性19.3万円(7.2万円)と、実際の収入額との差が大きい。同社では「現在の収入に対してかなり不満を抱いているようだ」(同社)と分析している。

月々の平均収入額(給与・小遣い・仕送り含む)と希望平均収入額

また、大学生の約7割が仕送りをもらっていると回答しているが、フリーターで月々仕送りをもらっているのは約1割。この結果から、同社では約8割の親が「仕送りは大学生まで」と考えていると分析している。

大学生とフリーターの仕送りの有無

月々の収入についての満足度を聞いてみたところ、満足している人は2割~3割程度。「やや不満」と「不満」で全体の7~8割を占めている。

月々の収入額に対する満足度

貯金に関しては、約半数以上が月々貯金をしているという。大学生男子では4割が、女子では5割が貯金している。また、高校生は、少額ではあるが男女共に6割が貯金しているという。フリーターも高校生と同様、半数以上が貯金をしている。

月々の貯金額