【特別企画】

第14世代PowerEdgeサーバがついに登場 - Dell EMCと東芝メモリのパートナーシップが、デジタルトランスフォーメーションを加速する

第14世代PowerEdgeサーバが実現する、モダンITインフラストラクチャ

Dell EMCは2017年7月13日に、国内で第14世代Dell EMC PowerEdge(パワーエッジ)サーバポートフォリオをリリースし、5モデルの即日出荷開始を発表した。

Dell EMCの製品ポートフォリオは先進のHCI(ハイパーコンバージドインフラ)含め多岐に渡るが、今回の発表でPowerEdgeに「モダンITインフラストラクチャのBedrock(岩盤)」というコンセプトが掲げられているように、同社は今後、製品ポートフォリオの中核としてPowerEdgeを進化させていくことを計画している。第14世代Dell EMC PowerEdgeサーバは、これまでの世代から基本性能を大きく向上させているが、特にスケーラブルなビジネスアーキティクチャ、インテリジェントなオートメーション、統合されたセキュリティの三つの面でITインフラの最新トレンドに対応した多くの技術革新が図られた。

7月13日の発表会で披露された5モデルのうちのひとつ、「Dell EMC PowerEdge R640」
参考記事:
Dell EMC、第14世代PowerEdgeを発表

第14世代Dell EMC PowerEdgeサーバは日本時間7月13日から世界同時に受注、出荷開始となったが、3年ぶりの「新世代の登場」ということもあり、パートナーやユーザー企業から高い関心が寄せられている。Dell EMC インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 製品本部 部長の渡辺浩二氏は、その理由について次のように説明する。

Dell EMC インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括 製品本部 部長 渡辺 浩二氏

「今日の企業を取り巻くIT環境の流れとしては、ビジネスに合わせて既存のITを最適化する"ITトランスフォーメーション"と、ITを使って新たなビジネスモデルを構築していく"デジタルトランスフォーメーション"の二つが挙げられます。ITトランスフォーメーションによる業務の効率化によってフリーアップ(解放)された経営資産を使ってデジタルトランスフォーメーションへシフトし、新しいビジネスを創造するといいうのが、Dell EMCが提唱する『ITによる企業の成長戦略』です。業務の効率化において『可能な限りシンプルな共通基盤』に対するユーザニーズが強まるなか、あくまでも業界標準にこだわりながら、従来からのワークロード、IoTやAIなど新たな技術が必要とするワークロードの両方に対応するための最新技術を導入していること、さらにそのためにパートナーシップによるエコシステムも強化していることが、新しいPowerEdgeがお客様やパートナー様から注目を集めている理由だと考えています。」(渡辺氏)

「ITによる企業の成長戦略」を支援する上で、Dell EMCでは"モダンITインフラストラクチャ"というコンセプトを提唱しており、サーバをその中核として位置づけている。同コンセプトは、ITトランスフォーメーションとデジタルトランスフォーメーションの両方に対応し、これから増加するSDS(Software Defined Storage)やNFV (Network Functions Virtualization)といった仮想化基盤すべてを統合可能な能力もサーバ自身が包含するというものだ。第14世代Dell EMC PowerEdgeサーバは、このコンセプトのもと、業務の種類やビジネスの成長フェーズによって変化する「さまざまなワークロードへのスケーラブルな対応」、日常的に行われる「管理の自動化、省力化」、「高いセキュリティの担保」、そして「高いコストパフォーマンス」、以上四つの要素に注目して開発されている。

「このような技術やビジネス要件の複雑な組み合わせは、一般的に管理者にとって非常に大きな負担となります。サーバ自身がこのような機能をはじめから備えていることが、"モダンITインフラストラクチャ"としての重要な要素だと考えています。」(渡辺氏)

また、渡辺氏が触れたとおり、第14世代Dell EMC PowerEdgeサーバでは、パートナーとの協業体制を大きく強化している。それを如実に示すのが、東芝メモリと開発源流から共同で進められた製品開発だ。Dell EMCは今回の製品出荷に先駆けて、東芝メモリとの協業を強化。これによって、急激に膨らむSSDの需要に柔軟に対応していくことを見通している。また、高付加価値を持つ東芝メモリ製SSDをサーバに組み込むことによって、PowerEdgeの価値をさらに高めることができる。

東芝メモリ株式会社 SSD事業部 SSD応用技術部 SSD応用技術企画担当 莊司 明香氏

東芝メモリ株式会社 SSD事業部 SSD応用技術部 SSD応用技術企画担当の莊司明香氏は、協業を強化している背景について、同社の目線から次のように説明する。

「Dell EMCと当社の協業は2012年、SAS SSDの第一世代の頃からスタートしており、2015年にはベストサプライヤーとして高い評価を頂きました。現在も、第4世代のSAS SSDを継続採用頂いています。Dell EMCは世界シェアNo.1のサーバ出荷台数実績を持つこともあり、そのSSDへの要求レベルは非常に高いといえます。これは今後、デジタルトランスフォーメーション加速に伴うオールフラッシュ化の波を受けてさらに高まっていくでしょう。Dell EMCのビジネスを支援することは、ビジネス的にも、また当社の技術力をより高めていく上でも大きな利点があります。こうした背景から、2017年からは国内に限らずグローバルにDell EMCと開発・供給・拡販面などで関係を強化しているのです。」(莊司氏)

高い性能と信頼性を持つ、東芝メモリのSSD

第14世代PowerEdgeサーバは、東芝メモリとの協業強化によって、どのようなメリットをユーザーにもたらすのか。これを紐解くべく、まずは東芝メモリの特長について触れていきたい。

世界初のNAND型フラッシュメモリを1987年に開発するなど、東芝メモリは業界のリーディングカンパニーとして既に周知された存在だ。長年、エンタープライズ市場に向けて製品を提供し続けてきたこともあり、個人だけでなく企業のファンも多く抱えている。

東芝メモリが高い支持を得ている理由としてまず挙げられるのが、高い性能だ。たとえば、2015年に開発した世界初の48層積層プロセス3次元フラッシュメモリは、15nm 2次元フラッシュメモリと比較して、プログラム速度が2倍、書き換え回数が10倍に向上するなど、従来のフラッシュからの劇的な進化をもたらした。

2次元フラッシュメモリと3次元フラッシュメモリの性能比較。容量(記憶素子密度)や消費電力を含むすべての面で2次元フラッシュメモリを凌駕していることがわかる

さらに、2017年に出荷を開始した64層512ギガビット3次元フラッシュメモリでは、ウエハ上に直径100nm、深さ4.5umの孔を1.7兆個同時形成する超微細加工技術の開発に成功し、現時点では96層積層(6月28日プレスリリース)まで、その進化を続けている。莊司氏は同社の高い技術力について、「当社の四日市工場メモリ開発センターにおいて最先端の設備をそろえ、世界最大級のメモリ工場として製造を行っています。さらに、2016年5月には米カルフォルニア州に『東芝アメリカストレージ開発センター』を開設し、サンノゼの『SSDマーケティング』とともに日々、最新の市場ニーズに適したR&Dに取り組んでいます。」と説明する。

ところで、エンタープライズ市場では、性能だけでなく信頼性や寿命についても非常に高い水準が求められる。この点についても東芝メモリは抜かりがない。セルへの記録回数を平準化する「ウェアレベリング」や、余剰容量で書き換え耐性ランダム書込み性能を向上させる「オーバープロビジョニング」、ユーザーデータに冗長符号を追加しエラーを訂正する「ECC(誤り訂正符号)&リフレッシュ」といった機能を備えることで、同社製品は長寿命化、高信頼性が確立されている。特にECCでは、エラー訂正の際に東芝メモリ独自の機構である「QSBC(Quadruple Swing-By Correction)」が用いられることで、信頼性を大幅に高めている。

ウェアレベリング(左)とオーバープロビジョニング(中)、ECC&リフレッシュ(右)の概要

これらの機能は、エンタープライズ向けSSDラインナップの全製品に実装されている

このように、サーバのSSDとして東芝メモリ製SSDを選択することは、それだけでシステムの高性能化、高信頼性化、そして長寿命化につながる。エンタープライズ市場において東芝メモリ製SSDは多くの企業から高い評価を得ており、同SSDを採用するDell EMCもその1社だ。Dell EMCのPowerEdgeでは、サーバ用SSDのメーカーとモデルをユーザーが選択可能な形で製品提供するため、ユーザーは要件に応じて東芝メモリ製SSDを指名してサーバを購入することが可能となる。

両社のシナジーによって圧倒的なパフォーマンスとセキュリティを実現

さて、話をDell EMCと東芝メモリの協業強化に戻そう。第14世代Dell EMC PowerEdgeサーバと東芝メモリの組み合わせでは、モダンITインフラモダンITインフラストラクチャの実現においてどのようなシナジーを生み出すのだろうか。

渡辺氏はまず、モダンITインフラストラクチャに求められる要件として、「さまざまなワークロードへの適応性とスケーラビリティ」「インテリジェントな自動化」「ITライフサイクル全体をサポートする統合されたセキュリティ」、以上3つを挙げた。

モダンITインフラストラクチャに求められる、3つの要件とその概要

今日の企業システムは、トラディショナルなアプリケーションとクラウドネイティブなアプリケーションが混在している。またIoTやAIなど、まったく新しいワークロードの需要も増加する。これらに対応するには、さまざまなワークロードへの適応性とスケーラビリティが必要となる。

ITインフラの複雑化は、運用管理に要するコストや工数の高止まりをまねき、「攻めのIT」を阻害する要因となっている。インテリジェントな自動化によって定常運用を簡素化し、新しいビジネスに向けた準備を進めねばならない。

サイバー攻撃による業務の停止や情報漏えいによる信頼の低下は、企業に深刻なダメージを与える。ITライフサイクル全体をサポートする統合されたセキュリティは必須の事項だ。

この中でも、「さまざまなワークロードへの適応性とスケーラビリティ」と「ITライフサイクル全体をサポートする統合されたセキュリティ」は、第14世代 PowerEdgeサーバと東芝メモリとのシナジーが特に強い領域だといえる。

さまざまなワークロードへの適応性とスケーラビリティ

ワークロード、スケーラビリティにおける第14世代PowerEdgeサーバの特長

第14世代Dell EMC PowerEdge R740xdサーバでは、NVMeの集積率を6倍にまで高めることで、スループットとパフォーマンスを大幅に向上させている。NVMeはPCIeで接続する次世代SSDの規格であり、SATA/SAS SSDに比べて飛躍的な性能向上が実現可能だ。また、PCIe接続のSSD 比で10倍以上の性能を持つNVDIMMもサポートされたことで、データベースといった大量のメモリを活用するアプリケーションも高速化することができる。さらに、機械学習向けの並列演算処理やVDIの高速化において欠かすことができないGPUの搭載容量を拡大している。

こうしたNVMe SSD、NVDIMM、GPUによって大幅にパフォーマンスが向上することで、あらゆるワークロードに対応しながら、ビジネスの拡大に応じてすみやかにスケールさせていくことができるわけだ。

渡辺氏は「第14世代 PowerEdgeサーバでは、ビジネスがダイナミックに変化しても、これまでのワークロードと新しいワークロードにスケーラブルに対応することができます。信頼性が高い運用管理を実現しながら、迅速かつ柔軟にビジネスを立ち上げ、そして拡張していくことが可能です。」と語る。

続けて莊司氏も、第14世代 PowerEdgeサーバと東芝メモリ製SSDを組み合わせれば、どのようなワークロードでも圧倒的なパフォーマンスを実現できると、自信を覗かせる。

ベンチマーク結果
引用:tom’s IT PRO

「当社SSDの性能を他社製品と比較した米国メディアのベンチマークでは、IPOSとランダム書込の割合(読込/書込)について、あらゆる条件下で東芝メモリ製SSDがよい性能を発揮することが示されています。最大で30万IOPSに達していますが、これは他社の約3倍の数値となります。また、ランダム性能の高さは、データベーストランザクションから、分析基盤、VDI、Webアプリケーション、メールサーバ、ファイルサーバなど、あらゆるワークロードの性能向上につながります。」(莊司氏)

ITライフサイクル全体をサポートする統合されたセキュリティ

セキュリティにおける第14世代PowerEdgeサーバの特長

すべてのサーバにおいて「サイバーレジリエント・アーキテクチャ」という新たな思想で設計されている第14世代 PowerEdgeサーバは、BIOSなどファームウェアレベルでのセキュリティ、SSD・不揮発性メモリに対するデータ消去、暗号化など、ハードウェアだけでなくシステムの導入から再利用、廃棄のライフサイクルにわたり高い水準のセキュリティ機能を備えている。

さらに、東芝メモリ製SSDが備える自己暗号化機能(Self Encrypting Drive)を活用することで、盗難時や廃棄時における重要データの機密性を高めることが可能。SIE(Sanitize Instant Erase)という機能を用いれば、データを瞬時に無効化することもできる。あらかじめ定めた機器以外との認証が要求された場合にデータを瞬時に無効化できるため、データの保護性を飛躍的に高めるとともに情報漏えいリスクも最小化できるだろう。

強固なパートナーシップのもと、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援していく

東芝メモリでは、第14世代Dell EMC PowerEdgeサーバ向けにSAS SSD「PX05」の提供を予定しており、今後も順次、提供ラインナップを拡大していく。両社のパートナーシップのこれからについて、渡辺氏と莊司氏は、次のように語る。

「SSDは、デジタルトランスフォーメーションおよび第14世代Dell EMC PowerEdgeサーバにおけるキーテクノロジーの1つです。東芝メモリさんと密接に連携することで、企業のモダンITインフラストラクチャの構築を支えていきたいですね。」(渡辺氏)

「当社では現在、10年先を見据えてTSV(Through Silicon Cell)やQLC(Quad Level Cell)、SCM(Storage Class Memory)と呼ばれるような技術開発を進めています。こうした新しい技術で、進化し続けるPowerEdgeの圧倒的なパフォーマンス実現を支えていきたいと考えています。そのためにも、協業をさらに強化して、当社の強みである技術力をいっそう磨いていきます。」(莊司氏)

莊司氏が語った「TSV」「QLC」「SCM」の概要

なお、自動化というテーマについても、第14世代PowerEdgeサーバは新たな機能を数多く実装している。使いやすいユーザーインターフェイスに進化し、パフォーマンスも従来比で4倍も向上した「iDRAC9」が、サーバの導入から廃棄、再利用までのライフサイクル管理を容易にする。モバイルデバイスベースのサーバ管理「QuickSync 2」によって、従来より30%短い時間でセットアップを行うことも可能だ。

また、同一のサブネットに存在するサーバを自動的に検知、リスト化し、グループとして管理できる「iDRAC Group Manager」も、管理ソフトウェアを対象端末にインストールすることなく使用することができる。さらに、次世代のサーバ管理APIであるRedfishのサポートを強化したことによって、サーバの電源オンオフ、構成情報管理、稼働状況監視などを自動化するシステムも容易に構築できるようになった。サポート面でいえば、専任のテクニカルアカウントマネージャーが顧客を支援する「ProSupport Plus」と障害検知と自動通知を行う「SupportAssist」を組み合わせれば、障害解決までのリードタイムを最大90%高速化することができ、障害の発生そのものの数も減少できる。

システム管理の自動化における第14世代PowerEdgeサーバの特長

デジタルトランスフォーメーションの波が加速する中、企業には自社IT基盤の拡張性とセキュリティ、性能、運用の見直しが求められている。第14世代 PowerEdgeサーバと東芝メモリ製SSDは、モダンITインフラクチャの構築において有力な選択肢といえよう。Dell EMCとパートナーの取り組みに、今後も注目したい。

第14世代 PowerEdgeサーバ

製品に関するお問い合わせはこちら >> 電話番号 0120-800-498

お見積りはこちら >> http://www.dell.com/jp/business/p/poweredge-rack-server

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