貯金をすればするほど損!?そんな時代が迫っている。政府がデフレ脱却を目指し、さまざまな景気刺激施策と合わせて「インフレ」を目標にしていることは、周知の通り。インフレ、すなわち「物価が上がる」ということは、「お金の価値が下がる」ということ。大手都銀でも普通預金に100万円預けてようやく10円の利息が付くような「超低金利」な現代では、安全運転だと思って貯金しているだけでは、いつのまにか損をしてしまうかもしれない。

とはいえ、親しい間柄でも、お金についてはなかなか話を聞きづらいもの。同世代が今どのぐらい貯金していて、将来に向けての資産運用についてどう考えているかなど、気になったことはないだろうか。マイナビニュースでは、20代から30代のマイナビニュース会員315人に、リアルなお金に関するアンケートを実施。その結果をもとに、初心者が投資する上でのコツや心構えを、美人金融アナリストの三井智映子さんにうかがった。

フィスコのリサーチレポーターとして株式やFXの現場の取材レポートも行なう三井智映子さん

投資は怖くない。投資をしない方がもっと怖いっ!

———今回、20~30代の約8割の方が投資に対してネガティブなイメージを持っているという結果が出ました。自由回答でも「怖い」という意見が多かったのですが、そんな投資ビギナーにアドバイスはありますか?

「怖い」=投資をギャンブルだと思っている人が多いんでしょうね。ちなみに、真面目な方ほど、計画無しに大型株を一点集中でドンと買って失敗しがち。とはいえ、投資を恐れてばかりで、貯金だけしていては将来的に今の生活水準を保つのも難しくなるかもしれません。まずは、勉強代と思って少額で投資を始めてみるのがいいかもしれません。ビギナーに最も適しているのは、複数の銘柄に投資する「分散投資」でしょうか。いろんなタイプと付き合ってみて、自分のライフスタイルに合った買い方や銘柄を学ぶのもいいでしょう。なるべく失敗したくない人は、毎月定期的に一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」がオススメ。例えば、毎月2万円貯金している方は、1万円づつ投資信託と優待銘柄の株式で積立をしていくような構成が良いと思います。

———銘柄の選び方についてはどうですか。

長期投資を考えるなら、自分の好きな分野や生活に密着している銘柄の方がいいと思います。例えばコンビニに毎日行く生活なら、新商品情報がすぐ入ってくるので、コンビニ企業に投資してみようとか。ゲーム好きな人なら自分が面白いと思ったゲームを作る会社に投資してみるとか。ちなみに、ゲームファンって、攻略法をネットでとことん調べますよね。ゲームを極められるくらいマメな方は投資に向いていると思います。

三井さん「投資にも人と同じで"相性"がある」

———なるほど。趣味や生活に密着していると思うと、投資が身近に感じられますね。

そうですよね。女性に最近人気なのが、株主優待。割引券や商品がもらえるので、定期的にプレゼントをくれる彼氏みたいな感覚で投資ができます(笑)。そして飲食店企業の株主優待であるお食事券は、お小遣い制のサラリーマンにも嬉しい。ボーナス時に投資をしておけば、日々の苦しい家計を少しでも補ってくれますし、知識も増えて自分磨きにもなりますから。

株式投資は"男女交際"と同じ!?

―そもそも三井さんが投資を始めたきっかけはどんなことでしたか?

社会人経験のないまま芸能のお仕事を始めましたが、一度ガス代も払えないような貧乏な時期があったんです。そのときに、お金について考えました。お金を頂くということ、運用すること、なぜ今自分にはお金がないのか、など。そこで初めて「投資」を考え始めたんです。とはいえ、ビギナーにとっては決して甘い世界ではなく、プロと同じ条件で闘わないといけない。知識ゼロの状態で大型株を買って失敗しまして……。投資にも段階があるということを学び、ちゃんと勉強しようと思ったんです。

————投資を「勉強」することで何か変わりますか。

みなさんよく「自分磨き」を大切にしますよね。私自身も自分磨きのために資格をたくさんとりました。でも、私のとった資格は生活を豊かにはしてくれましたが、すぐ収入には結びつかないものばかりでした。金融経済界に「ポジションを持つ」という用語があるのですが、株式でも投資信託でも為替でも、ポジションを持つことで「このように値動きをするのか」と"生きた勉強"ができる。投資って、実は資格を取るよりも安上がりな自分磨きになるんですよね。それに、一生使える技術なので、老後に体力が落ちても続けられます。

———アンケートの自由回答では、「投資は難しいもの」というイメージを持つ人も多く見られました。

私はよく、資産運用を「男女交際」に例えるんですよ。株式投資の場合、一度持ってしまうと情がわいてしまう。「この銘柄は自分を幸せにしてくれる。1,000円で買ったら1,200円になって、200円分の幸せをくれる!」と期待し、900円になっても800円になっても「いつか頑張ってくれるに違いない!」とあきらめられない。挙げ句「こんなに頑張っている企業だから……」とついお金を足してしまう。だめんずにハマるパターンですね(笑)。

資産運用を男女交際に例えるお話は、とってもシビア!

———ダメンズにはまりすぎるのは大変ですよね…?

投資した銘柄が思ったのと違うと大変です。恋愛はいいけど、投資はお金がプラスにならないと。だからまず買う前に「ここまでいったらいったんお別れしよう」という目安を決めた方がいい。頑張れる彼(銘柄)なら、一度落ちてもきっとまた浮上してくる。そのときにまた付き合い直せばいいんです。そして最も大事なのは「三股以上かける」というところですね。

———何股もかけて、それぞれの"良いとこどり"をする、みたいなイメージですか?

「上場企業の人」「IT系のイケイケな人」「公務員」と付き合って、もう少し手間をかける余裕があるなら「ガテン系」と「専門職」がいれば誰かが助けてくれる!みたいなイメージでしょうか。投資では、リスク分散のためにもいろんな相手とお付き合いしましょう。恋愛は…誠意を持って、個人におまかせします(笑)。

———最後に読者の方にメッセージをお願いします。

私たちは将来的に年金がもらえないかもしれない不安と闘っています。国の制度としてiDeCo(個人型確定拠出年金)が始まったのも、国は年金の保障ができないから、自力でリスクを回避してくれ、ということだと思うんです。今はインターネットやスマホで簡単に資産運用ができる時代。数千円でも数万円でもいいから自分のポジションをもつことをオススメします!

パラレルキャリアが話題の昨今。「投資も副業だと思って」と三井さん

三井さんもご登壇されるイベントが3月5日に開催されます! イベントでは、今日ご紹介した皆さんからの疑問にもお答えいただけるようです。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

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