Tintriスケールアウトとアナリティクスアーキテクチャーは、仮想マシンに最適化された運用を提供します。ティントリは仮想環境に特化したストレージ製品を開発していますが、今後さらに最適化されたソリューションを提供していきます。

今回のポイント

  • 世界の仮想デスクトップ インフラ市場は、2016年から2020年までに27%成長すると予想されています。そのような環境の変化のもと、高等教育は仮想プラットフォームを利用したデジタルラーニングの需要向上に合わせて、急速な変化に対応しなければなりません。

  • 多くの高等教育機関は仮想サーバーへ投資を行い、デスクトップ環境を仮想化し、コスト削減と、ユーザーのアクセシビリティ向上を図っています。ITリーダーは、共有するコンピュータラボ内の仮想デスクトップを用いて、学生にデスクトップや個人端末へのアクセスを許可しています。仮想デスクトップは管理用デスクトップPCに取って代わり、コスト削減とセキュリティ向上を実現しています。

  • Tintri VMstoreは、仮想マシン ストレージ環境の視認性を高め、迅速な配置、早期の正確なキャパシティ計画を実現します。このアプローチを通じて、サイジング、導入、テクノロジーの維持において、コストの削減、スピードの劇的向上、複雑性の低減を実現しています。

テクノロジーに精通した学生が増えていることから、映像やオンラインでの授業スタイルに変化してきており、教育制度も新しい時代に突入しつつあります。オンライン学習コンソーシアムによると、オンライン学習に登録した学生数は、過去12年間で163%増加し、580万人にのぼっています。この市場の大きな成長を支えるため、高等教育機関はテクノロジーを独創的な形で活用し、教師やスタッフが学生の関与を促し、最良の教育経験を提供する一助となるよう求められています。

テクノロジーのトレンドや進化のペースに遅れずについていくことで、教育制度へのインフラ投資を継続し、全体的な所有コストを最少化することができます。大学はデスクトップインフラを仮想化しサーバーを統合することにより、設置面積と電力消費を抑え、アプリケーションの高速化を図っています。ティントリ基盤のクライアントは、仮想化の導入を効果的に促進し、このトレンドをリードしています。以下、いくつかの大学導入事例をご紹介します。

東京電機大学

東京電機大学は、創立以来100年をこえる歴史を重ね、理工学分野での社会貢献は高く評価されています。この良き伝統を受け継ぎ、建学の精神「実学尊重」を実行することのできる、高度な専門性を持った技術者・研究者の育成は、東京電機大学の大きな使命です。

学生はパソコン教室以外でも、いつでもどこでも自身のパソコンを使って教育研究システムにアクセスして学習できます。本稼働後、安定稼働を続けていますが、同大学は3D CADなど負荷の高いアプリケーションを使う授業が多いことから、ストレスを感じない操作性を求める声が、先生や学生から寄せられていました。同大学では、学生が4年間の在学中に最新のシステムを利用できるように、教育研究システムの更新を3年サイクルとしています。物理端末800台、学生が自身の端末で利用できるリモート端末が200台の合計1,000台で、仮想デスクトップサービスを利用しています。運用していく中で富士通とは逐次話し合っており、仮想デスクトップ環境のパフォーマンス向上のために、ストレージのI/O性能がボトルネックになっているという認識を共有していました。

各キャンパスにおける50%の台数となる200台での一斉同時ログインでは、個々のPCログイン完了時間のバラツキが少なく、最後のPCログイン完了までの時間が従来システムより40秒ほど短縮できました。また授業で使う3D CAD系アプリケーションの一斉起動時間や、個々のPCの電源ONからログイン完了までの時間も短縮されるなど、従来システムの性能を凌駕しています。負荷の高いアプリケーションをたくさんのせているため、物理環境時代はログイン時間に4分を要しました。既存の仮想デスクトップ環境の導入で2分弱となり、新システムでは運用の工夫とパフォーマンスの向上により1分10秒まで短縮できました。

アビリーンクリスチャン大学

アビリーンクリスチャン大学は、1906年に米テキサス州アビリーンに創立されたキリスト教系の私立大学で、大学院生と学部生を合わせて4,500人が学んでいます。

アビリーンクリスチャン大学では、2007年にIT環境の仮想化に着手し、物理的なフットプリントとコストの削減を進めています。2014年には、レガシーのストレージアレイに代わって、仮想化環境を導入しようとしました。従来のストレージシステムは複雑で、キャパシティの使用状況を正確に把握することは困難だったのです。

Tintri Vmstoreを導入したところ、ラックへの設置、セットアップは30分足らずで完了しました。Tintriのシステムは、将来的な需要の拡大に合わせて、必要なキャパシティと電力を拡張することができます。フットプリントが縮小したことで消費電力も抑えられ、データセンターの統合をより効果的に進めることができます。同大学はシステム上の各仮想化レベル、各VMDKレベルで何が起きているか把握できます。異なるRAIDグループやストレージプールの対処と調整、複数の各LUNやデータパフォーマンスのセーフティマージンをまとめて確保できるようになったことで、IT管理者はパフォーマンスをより正確に予測できるようになりました。

システム管理者、ジョナサン・グレイ氏は「Tintriのシステムを導入したことで、当校は従来以上にストレージ環境の視認性を向上させることができました。今では、システム上の仮想マシンレベル、そして仮想マシンディスクレベルで、何が起きているか把握できるようになりました。これまでのようにストレージシステムの裏側で繰り広げられる予測不可能な状況に対処せずにすみ、精神的にも楽になりました」と述べています。

カリフォルニア大学アーバイン校

州立研究大学カリフォルニア大学アーバイン校は、10キャンパスで構成されるカリフォルニア州立大学の巨大な大学システムの一翼を担っています。現在、学生30,000人が学び、教職員1,100人とスタッフ9,000人が働いています。

これまで、従来のレガシーベンダーが提供するストレージアレイサービスを使用していましたが、ディスクベースのソリューションに代わる、より高速なソリューションが必要になってきました。パフォーマンスを測定し、システムのパフォーマンス問題を診断する機能を確保して、需要の変化に対応する必要に迫られたのです。ベンダーが提供するモニタリングソフトウェアも、どの仮想マシンがパフォーマンスの低下を引き起こしているか確認することはできませんでした。

TintriのVMstoreを導入したところ、推量ではなく、vCenter/ESXホストコンピュータからデータを得て、パフォーマンス問題を検出できるようになりました。Tintriは各仮想マシンレベルで、しかも仮想マシンディスクレベルで報告を行います。Tintriはネットワークファイルシステム(NFS)上で仮想マシンディスクの『シン・オン・シン』プロビジョニングを行います。他社が提案するソリューションでは、自己暗号化ディスクを購入することが前提となっていました。しかし、Tintriのシステムでは、必要に応じて暗号化を追加することが可能です。

Tintriは速やかな診断を必要とする、問題を抱えている仮想マシンについて通知します。

同大学のITエンタープライズアーキテクト、ジョン・ウォード氏は次のように述べています。

「ある朝、仮想マシンのひとつの挙動が不安定なことに気づきました。当校では10Gbの帯域幅を使用していますが、この仮想マシンがその3Gb分を使用していたのです。わずか3クリックで、負荷を生じさせている仮想マシンを特定し、すぐに問題を解決することができました。印象深かったのは、この仮想マシンがIOPSや帯域幅に影響を与えている間も、Tintriのシステム上の他の仮想マシンはいずれも問題なく動作し、レイテンシも2ミリ秒以下であったことです」

ワシントン州立大学

全国的に知名度が高い公立研究大学、米ワシントン州立大学では26,000人をこえる学生が学んでいます。同大学のCollege of Engineering and Architecture(CEA)は、学生のデスクトップを仮想化し、パフォーマンスを向上させ、コストを削減し、セキュリティを強化することを望んでいました。当初、仮想デスクトップインフラソリューションの展開を試みましたが、うまくいきませんでした。

既存のストレージシステムがボトルネックとなり、管理が難しかったのです。既存のストレージシステムでは、IT管理者はデータストアレベルでパフォーマンスやキャパシティを把握できたものの、個々の仮想マシンレベルや、仮想マシンディスクレベルでは困難でした。既存システムからパフォーマンスメトリクスを抽出するには煩雑な手続きが必要となり、リアルタイムでの問題解決はほぼ不可能だったのです。もうひとつの問題点は、表に出てこないソフトウェアのライセンス費用です。データ管理ソフトウェアでは、データ管理機能ごとに使用料を支払わなければならず、そのため、コストを事前に把握することは容易ではなかったのです。

システム管理者のライアン・マカムソン氏は次のように述べています。

「仮想デスクトップインフラにTintriのシステムを導入して以来、パフォーマンスのボトルネックは解消されました。ワシントン州立大学のCollege of Engineering and Architecture(CEA)は単一のTintriのシステム上で無数の仮想化デスクトップを展開し、運用コストを大幅に削減することができました。表に出てこないソフトウェアのライセンス費用もなくなり、当校のように予算が限られている高度教育機関は大きなメリットを享受しています。TintriのGUIでは、パフォーマンスとキャパシティを詳細に把握でき、これにより管理も大幅に簡略化されました。はじめからTintriに任せていれば、以前のような不都合もきっとなかったことでしょう」

大学を含めたティントリ導入事例は以下のURLからご参照ください。

http://tintri.co.jp/customers

Author

ティントリジャパン 技術本部長
村山雅彦


パートナー各社への支援とエンドユーザーへの製品・ソリューション紹介などプリセールスSE業務を担当。

※本コラムは、ティントリジャパンに掲載されたブログ記事より転載したものです。

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