データベースと連携したWebアプリをExcel感覚で簡単に開発できるソリューション「CELF(セルフ)」が、2016年7月19日、SCSKからリリースされた。CELFとは、「Excel(CEL)の知識があれば、Webアプリを自分(SELF)でつくれる」という意味をこめてつくられた製品で、まるでExcelを扱っているかのように、自身が望むWebアプリを開発することができる。今回、マイナビ社員が実際にこのCELFを使ってWebアプリ開発に挑戦してみたので、その様子を紹介しよう。

SCSK「CELF(セルフ)」

営業部門での活用を例にとれば、CELFで売上データベースと連携した日報入力用アプリと集計用アプリをつくることで、簡単に全体の売上状況の確認・出力ができるようになる。各営業員が日報アプリに入力したデータを1枚のExcelシートにまとめたり、シートの内容を基幹データベースに入力し直したりする面倒がなくなるのだ。

営業データに限らず、CELFは労務やマーケティング、商品の在庫管理など、あらゆるビジネスシーンで活用することができる。現場を熟知した社員の視点から使い勝手のいいWebアプリをつくれば、仕事を効率化し、データの活用度も高められるだろう。

通常、こうしたアプリをシステムに組み込もうとすると、情報システム部門が各部署のニーズを取りまとめ、コストや時間をかけて開発を進める必要がある。また、保守やメンテナンスにも専門の知識が求められるため、中小規模の事業を行っている企業・部署にはハードルが高い。ところがCELFは低価格で提供される上、ある程度のExcelの知識があれば、アプリを簡単に開発できるのである。

本当に簡単? マイナビ女子社員がWebアプリ開発に挑戦!

そこで今回、どれほど簡単にWebアプリをつくれるかを検証するため、マイナビ社員のMが、予算・実績集計用Webアプリを作ってみることに。「これまで、Webアプリなんて作ったことがないのですが大丈夫ですか? しかも、Excelの知識といっても、普段は見積書くらいにしか使わないのですが……」と焦るMだが、はじめてのWebアプリ開発は成功するのだろうか。

はじめてのWebアプリ制作に挑戦!

1-1. つくってみる -Excel同様にレイアウト-

CELFにログインし、新規シート作成画面が表示されたら、まずはレイアウトからスタート。「見た目だけじゃなくて、操作方法もExcelそっくりにできているんですね!」そう言うと、特にヘルプを求めるでもなく、慣れた手つきで表を作っていくM。

合計を表示したいセルには、SUM関数を使う。これもExcel同様だ。CELFは、AVERAGEやROUNDなど、Excelでよく使われる100弱の関数に対応している。もちろん数式を直接入力して計算させることも可能。

レイアウト操作も関数入力もExcelライク

1-2. つくってみる -ボタンに「アクション」を設定-

レイアウトや関数の組み込みが終わったら、集計表をデータベースと結びつける仕組みをつくるのだが、そのための準備としてボタンを設置する。操作は簡単で、ツールバーからボタンアイコンを選んで配置し、名前をつけるだけ。今回作成するWebアプリのボタンには、既存のデータベースに登録されている数値を取得して表示させる動作をさせたいので、「取得」と名づけた。

ボタンを押したときの動作設定は、下のような画面上で行う。

動作の組み立ては、ドラッグ&ドロップで行う

画面左側には「セル操作」「シート操作」「データ操作」「制御」の4つのタブがあり、例えば……

  • (ボタンを押したら)【セル[ ]に[ ]をセット】(セル操作タブ)
  • (ボタンを押したら)【テーブル[ ]に[ ]を登録】(データ操作タブ)
  • (ボタンを押した時)【もし[ ]なら[ ]】(制御タブ)

といった、命令文の雛形メニューが並んでいる。ここから使いたいものを選んで画面右側にドラッグ&ドロップ。そして、[ ]内にセルの番地や関数、条件式などを入力し、一区切りの命令をつくる。これだけでボタンを押した時の動作が設定されるのだ。約30種類の命令文が用意されており、ひとつのボタンに複数の命令を割り当てられるので、数段階の動作を設定することも可能だ。

今回のWebアプリは集計用なので、【テーブル[ ]から複数件取得】の雛形を選び、動作リストにドラッグ&ドロップする。次に、呼び出すテーブル(データベース)と、表示させるセル番地を[ ]内に指定。

「こういう設定って、難しいプログラミングを勉強しないとできないと思っていました。でもCELFなら、日本語の穴埋めをしていく感覚で動作を組み立てていけるので、分かりやすいですね」と感動するM。同様の作業で集計に必要な動作をさらにいくつか設定し、シートを保存すれば、集計アプリの完成だ。

Excelを同じ手順で表を作り、動作を設定するだけでWebアプリが完成

2. 公開する -公開グループを簡単設定-

作成したWebアプリを公開する際は、「全体に公開する」か「公開先グループを選択する」のどちらかを選ぶ。公開先グループを選択する場合は、あらかじめグループを作成しておき、ここで選択するだけで一括でグループメンバーへWebアプリを共有することができる。

Webアプリを公開する際は、特定のグループを指定することができる

「これまで、作成したファイルを共有したいメンバーにメールで送付する必要がありましたが、これなら一括で共有ができて作業が楽になりますね。また、社内の共有フォルダにファイルを置いて各々がデータ入力するといったパターンもあると思うのですが、この場合誰かがファイルを壊してしまうリスクがあって…… でもCELFで作ったアプリなら、勝手にカスタマイズされることも避けられて、一石二鳥じゃないですか!」と喜ぶM。

3. 使ってみる

完成したWebアプリは、公開時の設定で許可されたユーザーのトップ画面にのみ表示される。さて、MがつくったWebアプリはきちんと動作するのだろうか。

完成したWebアプリはトップ画面に表示される

Webアプリを起動させて「取得」ボタンを押すと…… 「あ、出ました! しっかりセルに数字が入ってます!」どうやら上手くいったようだ。最後に、Webアプリ制作を初体験した感想をMに聞いたところ、「はじめて使うソフトなのに、画面も操作方法も本当にExcelと同じで、すんなり使い始めることができました。CELFが会社に導入されれば、月次報告の共有や集計もずっと楽になりますね」と話してくれた。

簡単、自由、高パフォーマンスで、活用方法はアイデア次第

CELFでは、オフライン時はローカルへ一時保存しながらWebアプリを作成することができ、オンライン状態になった際に一時保存したデータを復元し、データベースに登録することが可能。ネット環境のない外出先などでも起動して入力作業を行えるというのも、CELFの大きな特長だ。

現段階で、CELFはMicrosoft SQL Server、Oracle Database、MySQLといったデータベースと連携を取れる仕組みを備えているが、SCSKでは対応の間口を広く取り、要望があればこれ以外にもアダプターを開発していくという。ユーザーと共に、このソリューションを育てていきたいという考えのようだ。情報システム部門やSIerの手を借りず、現場のアイディア次第で自由・簡単にWebアプリを開発していけるCELFに、今後どんな活用方法が生まれてくるか、実に楽しみである。

1度どのようなものか試してみたいといった人向けに、CELFの無料トライアル版が用意されている。公式サイトから利用申込をするだけでダウンロードできるので、興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。もし「こんなWebアプリがあったらいいのに……」と考えているものがあるなら、CELFを使って開発にチャレンジしてみてほしい。

(マイナビニュース広告企画 : 提供 SCSK)

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