電波設計に苦労しないラッカスワイヤレスの無線LAN
ノートブックPCやスマートフォンなどのモバイルデバイスがビジネスITの主流になり、オフィスのネットワークを無線LAN(Wi-Fi)で構築することが一般的になりつつある。ひとたび環境を構築してしまえば、エンドユーザーは配線や接続を意識することなく、自分のデスクや会議室などから社内ネットワークへアクセスできる。最近ではフリーアドレス制も流行しているが、無線LAN環境があってこそ、本領を発揮する業務形態と言えるだろう。
しかし無線LANは、その構築と運用が困難であることは否めない。有線LANであれば、人数分のスイッチポートを確保し、個々のデスクにLANケーブルを引けば、物理的な設置は完了である。社員がケーブルを抜き差しするなどしてトラブルに発展するケースもあるが、それほど解決が困難な状況になるわけではない。
一方の無線LANの場合、電波干渉という問題がある。電波干渉が発生すると通信速度が著しく低下するため、アクセスポイントの設置場所を綿密に設計する必要がある。苦労して設置したとしても、電波干渉は少なからず発生するため、思ったようにパフォーマンスが出ないケースも少なくない。はっきりとした障害ではないため、なかなか気づけない場合もある。
そこでオススメしたい無線LANソリューションが、ラッカスワイヤレスのアクセスポイント「Ruckus ZoneFlexシリーズ」である。ラッカスワイヤレスのディストリビューターであるジェイズ・コミュニケーションにおいて、事業推進本部 マーケティング部に所属する佐藤恭平氏は、Ruckus ZoneFlexシリーズで採用されている特許技術「BeamFlex」について、次のように説明する。
「BeamFlexとは、独自のダイナミックビームフォーミング技術と、スマートアンテナを組み合わせることで実現される技術です。すでに登録されているアンテナパターン(電波の形)をパケット単位で最適なものを選択するという技術で、通常であれば電波干渉が発生するような環境であっても、安定した接続と高いパフォーマンスを実現します。干渉を避けるために電波強度を抑える必要がなく、一般的なアクセスポイントの2~4倍ものエリアをカバーできるので、アクセスポイントの台数を減らし、初期投資や運用負荷を抑えることができるのです」
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高速化する無線LANを支えるジュニパーネットワークスのスイッチ
しかしながら、無線LAN環境の構築ばかりに目が向き、それらを下支えする有線LAN環境がおろそかになることもある。つまり、アクセスポイントを束ねるスイッチの存在を忘れてはならない。
通常の無線LAN環境の場合、フロアに複数のアクセスポイントを設置して1台のスイッチでまとめる構成が多い。もしオフィスが複数のフロアにまたがるのであれば、その分だけフロアスイッチが必要となる。スイッチの台数が増えれば、設定やトラブル対応が煩雑になるのは当然だ。アクセスポイントを含めれば、多数のデバイスを管理しなければならない。
また、通信の安定性とパフォーマンスも重視すべきだろう。Ruckus ZoneFlexでは、最新の無線LAN規格である「IEEE 802.11ac」を採用しており、クライアントPC側でも対応製品が増えている。現行のIEEE 802.11ac Wave1は、規格最大速度で6.93Gbps、実用ベースでも1.3Gbpsという製品が登場している。
「さらに2016年には、実用ベースでも3.5Gbpsに達すると言われる『IEEE 802.11ac Wave2』がWi-Fiに認定される予定です。そのため、現時点からIEEE 802.11ac Wave2に耐えうる有線LANを検討しておくべきでしょう。ノートブックPCやスマートデバイスなど無線LAN端末が増えていく中で、信頼性や性能で劣るスイッチを選ぶわけにはいきません」(佐藤氏)
そこで、Ruckus ZoneFlexとの組み合わせとしてオススメなのがジュニパーネットワークスのEthernetスイッチ「EXシリーズ」である。
ジュニパーネットワークスは、キャリア向けのネットワーク製品を長年にわたって提供しており、EXシリーズにもそうして培ってきた信頼性の高いキャリアグレード技術が応用されている。搭載されているネットワーク「JUNOS OS」は、スイッチやルーター、ファイアウォールなど、同社機器でジャンルやグレードを問わずに採用されている統合OSであり、高い拡張性と管理性でエンタープライズにおいて広く導入されている。
またEXスイッチは、独自の「Virtual Chassis」技術が搭載されており、最大10台の物理スイッチを1台の論理スイッチとして管理できるようになる。ラッカスワイヤレスの無線LANコントローラ「Ruckus SmartZone」も、最大4台のクラスタリングに対応しており、更に最大3,000台のAPを管理できる。これらを組み合わせることにより、管理すべき対象を大幅に削減し、運用の負担を軽減する効果が得られる。
ラッカスワイヤレスとジュニパーネットワークスは2015年6月23日、有線/無線ネットワーキング分野における技術提携を発表した。これにより、両社のネットワークソリューションの相互接続性が担保され、安定的な接続と運用が期待できる。これも、両社の製品を組み合わせたい要因の1つである。
ジェイズ・コミュニケーションの無線/有線ソリューション
ラッカスワイヤレスとジュニパーネットワークスの組み合わせは、信頼性とパフォーマンスに優れ、将来的な拡張性にも富んだ有線/無線ネットワークソリューションと言える。これらいずれの製品を代理店として、国内で唯一のソリューションとして提供できるのが、ジェイズ・コミュニケーションだ。
同社は、ジュニパーネットワークスのディストリビューターとして、長年にわたって多数の製品を扱っており、高い技術力と情報力による手厚い保守サポートを提供してきている。ラッカスワイヤレス製品も早い段階から取り扱いを開始しており、システムインテグレーターなどのパートナーに対してトレーニングを実施するなど、国内でも類を見ないほどのナレッジを蓄積している。
特に無線LAN環境の運用では、障害の切り分けがトラブルを迅速に解決するための重要なプロセスとなる。ワイヤレスゆえに、いずれの部分に問題があるのかが非常にわかりづらいためだ。
その点、ジェイズ・コミュニケーションであれば、いずれの製品もワンストップで提供しており、知見やノウハウも豊富であるため、障害回復のためのアドバイスやサポートも提供することができる。設計段階からアドバイザリーを提供し、的確な無線LAN設計ができるのも、有線を含めたソリューション提供の経験が豊富であるがゆえだ。
「当社では2015年12月から、Ruckus製品にEXシリーズを組み合わせると、EXシリーズがお得に購入できる特別キャンペーンを実施しています。基盤となるネットワークスイッチとあわせて無線LANを安価に始めることが可能です。双方の製品を組み合わせた信頼性が高く、ハイパフォーマンスな有線/無線統合ソリューションを、ぜひお試しください」(佐藤氏)
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