Windows 8.1以降に登場したWindows 搭載の2 in 1 デバイスへの注目が高まっている。2015年8月にはWindows 10がリリースされ、年末商戦に向けてはSurface Pro 4をはじめとし、新たな2 in 1 のデバイスを多くのメーカーが発売予定にあり、より注目を集めるといえるが、企業用途においてはどのような状況だろうか。本稿では、企業におけるWindows 搭載 2 in 1 デバイス導入の現状と、導入効果を最大化するための方法として、株式会社ジェナと株式会社ジェーエムエーシステムズが提供する「seap for Windows」の採用について検討をしていきたい。

タブレットとしての活用が十分になされていないという2 in 1 デバイスの現状

モバイルデバイスの活用支援を行う株式会社ジェナ(以下、ジェナ)が行っている「2 in 1 デバイスを導入した企業の、実際の利用シーンのヒアリング」によると、導入企業のほとんどがノートPCの代わりとして利用しており、2 in 1の1つの側面である”タブレット”としての活用は、まだ十分にはされていない状況だという。ノートPCとタブレットの2つの用途を構想した2 in 1 デバイスについて、なぜタブレットとしての活用が十分でないのか。その理由を探ってみると、興味深い事実が浮かび上がってくるという。

まず、そもそもの企業用途における「タブレットの良さ(メリット)」について、整理してみたい。 iPadから始まったタブレットデバイスの歴史であるが、そのメリットは、企業によってさまざまだろう。その前提で、概ねの用途で共通だと考えられるメリットとしては、以下の5点ではないだろうか。

企業用途における、タブレットデバイス活用のメリット
1.高速な起動性
2.直感的なインターフェースによる操作性 3.(顧客などに見せることができる)画面の共有性 4.外出先や立ち仕事など、使用場所を問わない機動性 5.動作が早くオフラインでも使える豊富なネイティブアプリ


この5点について、Windowsの 2 in 1 デバイスはどのような対応状況だろうか。ジェナがWindows 2 in 1 デバイスを導入した顧客にヒアリングをおこなった"市場の生の声"によると、その結果は以下のようにまとめることができるという。

Windows 2 in 1 デバイスの、タブレットメリットへの顧客反応(ジェナ調べ)
高速起動性
直感操作性
画面共有性
直感操作性
外出先での機動性
ネイティブアプリ


この表をみると、Windowsの2 in 1 デバイスはタブレットとしての企業要件はほとんど満たしているものの、タブレットの上記メリットを活かすために必要な「ネイティブアプリ」について課題があるといえる。一般に「ネイティブアプリ」とは、端末内のCPUが直接に演算処理を行うアプリを指し、これに対し「Webアプリ」とは、ネットワーク上のサーバーで演算処理を行うタイプのアプリを指す。Webアプリの場合、端末はデータの入出力のみを行うという特性上、インターネットに接続できるネットワーク環境が必要になる。一方のネイティブアプリは端末のCPUで演算処理を行うため、必ずしもネットワーク環境を必要とせず、オフラインでも動作が可能だ。さまざまな環境下で活用してこそ生きるタブレットのメリットを最大限に引き出すためには、Webアプリでは実現できないネイティブアプリの拡充が必要と言える。それでは、どのようなネイティブアプリの拡充が、ここで挙げている課題を解消し、さらなる活用に結びつけることになるのだろうか。

600を超えるビジネスアプリ開発実績からうかがえる、企業ニーズの傾向

2006年に創業し、これまで100社以上の顧客に対し600を超えるエンタープライズ向けビジネスアプリの受託開発を手がけているジェナは、特に、iOSのビジネス活用を目的としたアプリ開発に多くの経験を持つ企業だ。同社が開発に携わった、タブレットにおけるアプリ用途の集計によると、そのほとんどが下の表の5つに集約されるという。

タブレット用ビジネスアプリ用途の傾向(ジェナ調べ)
1.電子カタログ
2.アンケート 3.eラーニング 4.ファイル共有 5.デジタルサイネージ


この知見とノウハウをもとにジェナでは、5つの用途をビジネスアプリとしてテンプレート化したクラウドサービス「seap」をiOS向けに2012年リリースしている。提供開始から3年が経つseapだが、現在までで既に50,000台を超えるiPadでの稼働実績がある。iPadでの業務アプリ作成・運用プラットフォームとしてすでにスタンダードとなりつつあるサービスだと言えよう。

2015年5月には、iOSでの実績をもとにWindows 8.1以降のWindows タブレット向けに「seap for Windows」をリリース。seap for Windowsは、Windows 8.1、Windows 10搭載のタッチデバイス向けにネイティブアプリと管理機能を提供する、クラウド型のタブレットデバイス活用プラットフォームだ。ユーザは「カタログ」「アンケート」「ラーニング」の3つのアプリ上のコンテンツを、ブラウザベースの管理画面で簡単に作成・編集・運用・効果測定ができる。

リリースから現在まで半年とまだ日が浅いが、いくつかの大都市圏の大手企業に採用されており、iOS版のseapでは想定していなかった "地方の中小企業" にまで導入されている。これら実績のほとんどに共通するのが、冒頭述べた「タブレットの側面の活用が十分ではなかった」という課題であり、オフライン環境下でもタブレットを活用するためのネイティブアプリ補完として、seap for Windowsの採用を行ったのだという。

Windowsタブレットのビジネス活用を強力に支援するseap for Windows

seap for Windowsは、「Windowsタブレットのビジネス活用を強力に支援するアプリ運用クラウドサービス」というコンセプトのもとに誕生したクラウドサービスであり、ビジネス用途でニーズの高い「カタログ」「アンケート」「ラーニング」の3つのアプリを1ストップソリューションで提供する。利用料金は1アカウントあたり月額500円と非常にリーズナブルであり、くわえて最低利用台数の設定はなく、1アカウント単位、1ヶ月単位で契約が可能だ。

3つのアプリについて具体的な利用シーンを整理すると、以下のようにまとめることができる。

seap for Windows 3つのアプリの用途と特徴
アプリの種類 具体的用途 アプリの特長
カタログアプリ 電子カタログ、電子マニュアル、営業資料共有、ペーパーレス会議、外出先でのPDF閲覧 PDFファイル、MSOfficeファイル、動画ファイル、音声ファイルについて、WEB管理画面のドラッグ&ドロップ操作で簡単にカタログ化が可能
アンケートアプリ 顧客アンケート、展示会アンケート、電子ヒアリングシート、チェックリスト 10種類の形式から設問の選択が可能
設問の種類=複数選択、単一選択、プルダウン、画像選択、動画音声メディア選択、フリーテキスト、プロフィール、メディア再生、画像アップロード(写真撮影)、数値合計、表形式
ラーニングアプリ 社員向けeラーニング、小テスト 8種類の形式から設問の選択が可能
設問の種類=複数選択、単一選択、画像選択、動画音声メディア選択、穴埋め問題、テキスト並び替え、穴埋め選択、線結び


1.カタログアプリ 商品紹介カタログやマニュアルの一斉配信などの用途で活用できるアプリ。ページ内にリンクボタンを設置し、動画や音声の埋め込み、WEBリンク、添付ファイルの設定など、紙のカタログと比べたリッチな演出により、顧客への訴求力を向上できる。 ページにメモを書き込んだり、マーカーで線を引くことも可能。お気に入りに登録したページから自分だけのスライドショーを作成することもでき、デジタルカタログとして必要な機能をすべて備えている。

2.アンケートアプリ 顧客アンケート、点検チェックリスト、ニーズヒアリングシートといった利用ができるアプリ。10種類ある設問形式のテンプレートを選ぶことで、アンケートフォームをブラウザベースで簡単に作ることができる。設問形式は、複数選択、単一選択、プルダウン、画像選択、音声・動画メディア選択、フリーテキスト、プロフィール、画像アップロード(写真撮影)、数値合計、表形式複数選択、以上10種類。回答結果によって次の質問を変える「分岐アンケート」の作成もでき、アプリから、集計結果の閲覧や過去に取得したアンケートの確認も可能。アンケートの結果は自動集計され、管理画面からグラフで確認したり、編集可能なCSV形式でのダウンロードも可能で、集計に要する手間を大幅に削減できる。

3.ラーニングアプリ 新入社員研修、小テストなどが簡単に作れるアプリ。同アプリでは、8種類のテンプレートから選択することで簡単にeラーニングの設問を作ることができる。設問形式は、複数選択、単一選択、画像選択、音声・動画メディア選択、穴埋め問題、テキスト並べ替え、穴埋め問題、線結び(結合問題)、以上8種類。問題への添付ファイル設定や、PDF・動画を閲覧できる設問の作成もでき、さまざまな学習シーンに対応可能だ。くわえて、制限時間を設定したテストや、間違えた問題のみを繰り返し学習させる復習機能も搭載。エンドユーザの学習結果はリアルタイムに集計され、結果をすぐにフィードバックすることも可能だ。

企業用途でニーズの多い3つのアプリについて、その作成から運用まですべての機能を1つのソリューションで備えているseap for Windowsだが、先のとおりコスト面でも採用しやすい価格となっている。初期費用は無料で、月額料金は1ユーザあたり500円と、圧倒的に低コストと言えよう。さらに、1社あたり10GBのストレージを標準で利用できるほか、クラウドサービスなので申込み後、翌営業日にはすぐに利用可能という機動性もメリットが大きい。

管理者向けの機能も充実している。コンテンツ管理は専用の管理画面で行うが、インターネット環境とブラウザがあればどこでもアクセス可能だ。WEBの管理画面で簡単にコンテンツの編集ができ、ログデータはCSVでのダウンロードが可能なため、アップまでだけでなく集計処理の面でも負担が少ない。3種のアプリのコンテンツ管理やユーザ管理は、この1つの管理画面で一元管理されており、管理者への運用負担はほとんどないと言える。

管理機能の詳細仕様
アプリ対応OS Windows 8.1/ Windows 8.1 with Bing/ Windows 10
アプリ対応ファイル形式 pdf/ png/ jpg/ gif/ bmp/ tiff/ doc/ docx/ xls/ xlsx/ ppt/ pptx/ m4v/ mp4/ mov/ wmv/ wav/ aac/ mp3/ m4a
管理画面対応ブラウザ Internet Explorer 11.0以降/ Firefox 36以降/ Google Chrome 40以降


2 in 1 デバイスの「タブレットとしての活用」を推し進めるseap for Windows

かさねてになるが、大企業から中小企業まで、seap for Windowsを導入する理由の多くは、「オフラインを含むさまざまな環境下でタブレットを活用するためのネイティブアプリ」の3種を同製品がオールインワンでサポートしている点にある。初期費用がかからず、月額費用も安価であることも大きな決め手であろう。実際、導入企業の実例を見ると、1つのアプリだけではなく、複数のアプリを使いこなしている例が目立つという。たとえば外出先ではカタログアプリを活用して社内資料の閲覧を行い、点検チェックシートとしてアンケートアプリを用いるなど、さまざまな面で「タブレットとしての活用」も2 in 1 デバイスで実現できていることがうかがえる。

Windows 8.1 以降に登場した2 in 1 デバイスは法人用途でも人気が高く、導入企業も増えている。2 in 1 デバイスの真骨頂は「PCとしての利用」にくわえ、「タブレットとして、どう利用価値を発揮するか」という点にある。ビジネスシーンでその価値を発揮するために、Windows 8.1やWindows 10のタッチデバイスに最適化したネイティブアプリの採用は非常に有効であり、企業ニーズをワンストップで提供するseap for Windowsは有力な選択肢であると言えよう。

企業におけるWindowsタブレット導入の際は、デバイス面にくわえ、アプリにも着目し、ビジネスで使えるネイティブアプリを検討してみることをお勧めしたい。

参考資料:
複数のアプリを使いこなして 2 in 1 デバイスの業務効率を大幅に向上
……日本マイクロソフトにおける、seap for Windowsの導入事例
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