野原家引越し見積書

■野原家の間取り図

野原家の間取り図(クリックで全体を表示)

■引越しの条件 ・場所・・・・・・・春日部市~名古屋市
・荷物量・・・・・・トラック2台(6T分)
・引越プラン・・・・荷造り・荷ほどきはご自身で行っていただくプラン
・その他・・・・・・マイカー:ご自身で運転されて行く (犬):マイカーに同乗

■野原家のお見積り金額
引越代金 \200,000-
エアコン脱着(1台) \14,500-
ウォシュレット脱着(1台) \14,500-
小計 \229,000-
消費税 \18,320-
総合計 \247,320-
アリさんマークの引越社による概算見積り
※エアコン取り付け時に別途部材(ホース等)料金が必要

野原家の引越しへ

そして、引越し当日。 春日部のお客さんを担当したことがなく、街に来るのも初めてだったのですが、どこか見覚えのある風景。住所に書かれていた野原家に到着し、家の外観に驚きました。

野原家外観

2階建ての1軒屋、赤い屋根、ガレージ・・・。そして、"野原ひろし、みさえ、しんのすけ、ひまわり"と書かれた表札。仲間の作業員と思わず顔を見合わせました。「おい、おい、本当にあの野原家なんじゃないか?」来る前は、馬鹿にしていた同僚たちも驚きを隠せない様子。「と、とりあえず作業を始めよう」そう言って私が呼び鈴を押しました。

玄関の扉が開き、出てきたのは天然パーマと濃いヒゲのそり跡が印象的な男性。この人が家主のひろしさんのようです。荷物が多いのでプロの引越し屋さんが来るのを頼りにしていたと言われ、中に通されました。

野原家の玄関 革靴から強烈な匂いが。。。

ひろしさんが玄関から大きな声で「おーい引越し屋さんが来たぞー」と言うと、バタバタと足音をたてて奥様がホコリたたきを持って現れました。ボリュームあるパーマヘアに、ジャージ姿。あのみさえさんにそっくりでした。その酷似した容姿に驚いて、立ちすくんでいる私たちを不思議そうに見つめるご夫婦。

玄関をあがって、左側のドアを入った居間に案内されました。動揺しながらも、まずは引越しの段取りを説明し、作業を開始することに。

私は荷造りの状況を確認し、居間の荷物をトラックへ運び始めました。ふと、居間の隅に目をやると、不自然に段ボールが一つ置かれています。貴重品か何かを事前に入れていただいていたんだなと思い、その箱を持ち上げた瞬間、何かが飛び出して来ました。

驚いて腰を抜かしてしまった私の目の前に飛び込んできたのは、お尻を丸出しにして奇怪な動きをする丸坊主の男の子。すると、キッチンから凄まじい怒号が飛んできました。 「コラー!しんのすけー!」 しんちゃん・・・!?尻を出したまま逃げ回る男の子と、鬼の形相でそれを追いかけ回す奥様の光景はまさに、クレヨンしんちゃんそのものでした。

野原家には思い出がいっぱい

~ひまわりの命名式が行われた居間~
居間には、長方形の座卓を中心に、部屋の隅にテレビ、壁際には飾り棚がありました。やはり似ているなぁ。

野原家の居間 ここで団欒しているのだろうか

すると、座卓の下から「たいやい!」という声とともに、ものすごい勢いでハイハイをする赤ちゃんが飛び出してきました。ひまわりちゃん!?茶髪の天然パーマのカールが可愛らしいです。

野原家の居間といえば、アニメのクレヨンしんちゃんでは、妹のひまわりの命名式が行われた場所ですね。「野原家伝統の命名式」と題して、家族各々が名前を書いた紙で紙飛行機を作って一番長く飛んでいたものに決定というシーン。結局、しんちゃんの紙飛行機が一番長く飛んで、「ひまわり」と命名されたのが感動的でした。

~野原家の家族の絆をつないだ、あの冷蔵庫~
次に、居間とつながっているキッチンの荷造りに向かいました。

野原家のキッチン 棚の上のほうにチョコビがしまってあった

ダイニングテーブルやイスを運び出し、続いて大きな冷蔵庫の運び出しです。

そうだ、この冷蔵庫といえば、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード』で、高級焼肉が入っていた冷蔵庫だ。あと、アニメで「冷蔵庫が壊れちゃったゾ」という回もあったな。確か、しんちゃんとひろしが部屋でキャッチボールをしていたら、ボールが冷蔵庫に当たって壊れちゃうんだっけ。冷蔵庫の商品名が確か、「ひやりん庫」だったっけ?

そんなことを考えながら冷蔵庫の中身を確認すると、まだ少し霜が残っている様子。このままだと霜が溶けて他の荷物がびしょびしょになっちゃうなぁ。少し時間をおいて溶けきってから運ぶことにしよう。

~寝室の掛け軸の後ろは、秘密のタイムトンネル!?~
ここがもし、本当にあの野原家だったとしたら、きっと寝室にあの掛け軸が掛かっているはず!

野原家の寝室 家族で川の字になって寝る

床の間には「色即是空」と書かれた掛け軸が掛かっているのを見て僕は思わず、「やった!」と声を出してしまいました。たびたび物語の中で映るこの掛け軸がキーポイントとして登場するのが、『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃』。野原家一家がこの掛け軸の裏を通って怪獣退治に行くんですよね。

しかし、この般若心経の一説である「色即是空」(全ての存在、実はこれらは一切これという実体がない、という意味)。意味を考えずに自由に行動する、しんちゃんの生き方そのもの。野原家の家訓なんでしょうか?

掛け軸をジロジロ見つめる僕の背後に刺さる視線が・・・。しんのすけ君が不思議そうにこちらを見ています。

みさえ~!このお兄さん、掛け軸泥棒だゾ~、そう言って去っていってしまいました。 ちがう!ちがう!と慌てて追いかけたが、みさえさんは、気にしないでくださいと言い、しんのすけ君の坊主頭を両手のこぶしで押さえつけ、グリグリしています。実際に見ると、とても痛そうです・・・。