2014年7月26日(土)、東京の渋谷マークシティにあるサイバーエージェントにて、「HTML5 Japan Cup 2014」の最終審査と表彰式が行われ、40を越える受賞作品が発表された。

「HTML5 Japan Cup 2014」は、HTML5の普及を目的とするコミュニティ「html5j」が主催する、Web技術者(デザイナー/開発者)を対象としたWebサイトやWebアプリのクリエイティブコンテストだ。今年が第一回の開催だったが、4月の応募開始からわずか2ヵ月で289もの作品が応募されるなど、大きな盛り上がりを見せた。

制作:Taria(平 悟己氏)

当アワードは、最高賞金100万円の最優秀賞や優秀賞にくわえ、協賛企業・後援団体が設定したテーマに沿って制作された優秀な作品に贈られる、36のテーマ賞が用意されている。 そのテーマ賞の中の一つである「グレープシティ賞」は、JavaScriptライブラリ 「Wijmo(ウィジモ)」を活用したアプリに贈られる賞だ。受賞作品「To-K Terminal」の制作者である平さんは、Wijmoを活用したことで開発効率をアップさせ、専念したい工程に注力できたという。



信頼性の高いWijmoの活用で開発効率がグッとアップ

To-K Terminal

さまざまな統計情報を共有する目的で開発されたWebアプリ。ウィザードに従って、元となるCSVファイルのアップロードもしくはアプリ上のスプレッドシートにデータを入力すると、リアルタイムにグラフを自動生成する。チャート(グラフ)は、折れ線グラフや棒グラフなど6種類から任意に選択可能。作成したチャートはアプリ上に登録され、検索や参照もできる。

「To-K Terminal」のチャートは6種類から選択可能。チャート化のUIもWijmoライブラリを活用している

「To-K Terminal」は、大まかに「(ブラウザでの)表示」「データ変換」「サーバ」という3つのセクションの開発で生まれたWebアプリだ。なかでも、ユーザーがより使いやすいアプリとなるキーを握るのが「表示」部分の開発だが、このアプリではそこに「Wijmo(ウィジモ)」を採用している。その理由はなぜか?

「以前からWijmoの存在を知っていて、特にグリッド機能やスプレッドシート機能を実装できるSpreadJSに魅力を感じていました。Wijmoを導入すれば、ほかにも豊富に用意されたライブラリを活用できると思ったからです」(平氏)

当初は、適切なオープンソースのライブラリを独力で探すつもりだったそうだ。

「ただし、見つける時間だけでなく検証にも時間がとられます。Wijmoなら、UIのしっかりしたチャートやウィザード、タブといった各種のライブラリが活用できるため、検証工程が削減できます。また、jQueryと関連性の高い記法で導入できるので、学習コストの負担が少なく済む点も助かります」(平氏)

「To-K Terminal」全体の実装状況を示した概念図。Wijmoはブラウザ上の表示に関する開発に大きく寄与しており、Wijmoライブラリが利用されている

慣れないライブラリの活用には疑問点が出てくるものだ。ライブラリの多くは英語のドキュメントであることが多いが、Wijmoだと日本語のドキュメントが用意されている点もうれしい。 Wijmoによって、データ管理やサーバ構築の開発に専念できたことが応募期間内にリリースできた要因だ。Wijmoの活用で浮いた時間を専念したい工程にまわせるメリットも大きかったという。 アプリ開発には、必ず時間やコストなどがつきまとうが、それらの懸念を払拭できる解決策の一つにライブラリがある。Wijmoの活用は、効率性やコストの側面からも合理的な選択肢の一つといえる。

Wijmoには詳細な日本語ドキュメントが用意されている。「Wijmo ユーザーガイド」

●Wijmo(ウィジモ)とは?

HTML5対応のリッチなUIを提供する、jQueryベースのJavaScriptライブラリ。高機能で多彩なウィジェット(UI用の部品)を40種類以上用意している。公式サイトからは、機能制限なしで30日間利用できるトライアル版がダウンロード可能。



問い合わせ先:グレープシティ(株)
http://wijmo.c1.grapecity.com/
tel:048-222-3001
mail:sales@grapecity.com

※Web Designing 2014年10月号より転載

(マイナビニュース広告企画)

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