すやすや眠る赤ちゃんの寝顔ってかわいいもの。仕事や育児にがんばるパパママへのとっておきのご褒美です。赤ちゃん自身だって眠るのは大好き。ぐっすり眠ることで、赤ちゃんはすくすく成長できるのです。そこで知りたいのが寝苦しい夏でも赤ちゃんが気持ちよく眠れる環境づくり。専門の先生に、赤ちゃんの眠りとオムツの意外な関係や、夏だからこそ気をつけたいポイントを伺いました。


遠藤拓郎先生
スリープクリニック調布院長 医学博士

「寝る子は育つ」と言われている通り、赤ちゃんのカラダは眠ることで大きく、たくましくなります。睡眠中は、筋肉や骨を増やして成長させてくれる “成長ホルモン”が多く分泌されるからです。特に分泌量が多いのは「眠りはじめの3時間」。この時間帯には特にぐっすり眠らせてあげることが大切です。ちなみにこの“成長ホルモン”には、傷ついた細胞を修復したり、疲れをとってくれる役割もあります。

そして、眠りは赤ちゃんの脳にとっても大切なこと。睡眠中の頭の中では、昼間に経験したことや、覚えたことを整理し、その記憶を定着させるという「記憶の整理整頓」が行われています。この作業がはかどるのもやはり「ぐっすり」眠っているとき。目覚めたときに作業がすっきり終わっていれば赤ちゃんの頭の中もすっきり。その日もまたたくさん遊んで成長できる準備が整い、ごきげんで朝を迎えてくれるのです。

このように、赤ちゃんにとって眠ることはカラダと脳の健やかな成長に欠かせないことです。特に夏はパパやママが赤ちゃんの寝やすい環境を整え、「ぐっすり」を守ってあげましょう。寝苦しさの原因となる湿度やムレから守るために、エアコン設定や布団選びなどに気を配ること。そして、赤ちゃんのおしりをサラサラにキープしてあげることです。お尻が濡れた感覚って、想像しただけで不快。赤ちゃんが目を覚ます一因となってしまいます。

最近の調査では、赤ちゃんは1時間~1時間半ごとにおしっこをしていることがわかっています。おしっこをすばやく吸収し、逆戻りしないオムツを選んであげましょう。一晩中つけていてもおしりの「さらさら感」をキープできるオムツなら、赤ちゃんは朝までぐっすり。“成長ホルモン”もたっぷり分泌され、赤ちゃんの健やかな成長につなげることができるのです。詳しくは特設サイトでもご紹介してます。

エアコンの設定

赤ちゃんは代謝が高いので、本来なら27度がちょうどいい室温ですが、寝返りなどで布団をはぐことを考えて、少し高めの28度に設定しておくのがいいでしょう。また、エアコンの風邪が直接当たらないように風向を調節しましょう。



土田さん 恵愛病院(埼玉県)助産師

赤ちゃんのお肌はとってもデリケート。これからの季節、特に気になるのがオムツかぶれやあせもですが、その原因は「ムレ」からきていることがほとんど。ムレて、ふやけた肌におしっこやゆるゆるうんちがつくことで炎症を起こしやすくなってしまうのです。こまめにオムツを取り替え、おしりを清潔に保ってあげましょう。また、足の付け根や手首など、皮膚が密着している部分は特に汗をかきやすいので、タオルやガーゼのハンカチで、やさしく押さえながら拭いてあげてください。ぬるめのお風呂やシャワーで洗い流すのも効果的です。汗をかきやすい夏こそ、色々と気をつかってあげたいですね。詳しくは特設サイトでもご紹介してます。

体温調節

赤ちゃんは体温が高いので、大人より少し薄着でも大丈夫です。服は通気性・吸汗性に優れたコットンなどの自然素材で薄手の生地がオススメです。また、抱っこした時、赤ちゃんの首と腕の密着部分は汗をかきやすく、あせもの原因になります。腕カバーや、タオルを腕にかけるなど、汗対策にも気をつけましょう。