6月28日に「緊急アンケート! オフィスプリンターに求められる機能とは?」のテーマで、読者の方々にアンケートに答えていただいた。結果、約350件の貴重なご意見をいただき、みなさまが普段オフィスプリンターに対してどんな要望を抱いているのか、その輪郭が見えてきた。そこで編集部では、集まったアンケート結果を、高速カラープリンターを開発・製造している理想科学工業の担当者にぶつけてみた。

1日に50枚以上プリントする人が23%も!

「1日に印刷する用紙枚数の平均を教えてください」との質問項目を設けたところ、結果は下図のようになった。注目すべきは「50枚以上」と答えたユーザーが23%と約1/4を占めていること。“ペーパーレス”という言葉がオフィスで使われるようになって久しいが、やはり「紙に印刷するハードウェアコピー」の重要性は失われていない。また、半数以上が1日に10枚以上プリントすると答えており、月に換算するとプリント量は相当なものになるだろう。このことについてまず理想科学工業の担当者に聞いてみた。


理想科学工業:「重要な情報を紙に出力したうえで精査する」。そんな使い方をされている方が多いということでしょう。また「PDFなどにデータ化した文書はメール添付やPCに保管するには便利ですが、打ち合わせや内容をしっかりと確認する場合は紙に出力する」という使い方がまだまだ一般的なのではないでしょうか。ともかく、これらの根底にあることは、個人が扱う情報量が増えているということ。PCの増加でむしろ、紙に出力しなくてはならないデータも多くなるという傾向にあるのではないでしょうか。


オフィスプリンターに求められるものは圧倒的に「速さ」と「コスト」

続いての設問では「オフィスプリンターに求める機能」「オフィスプリンターに対する不満」について伺った。求める機能については「印刷コスト」「印刷速度」の2項目に支持が集まった。一方、不満については、多数の人が「印刷コストが高い」「印刷速度が遅い」を挙げた。つまり「速度」と「コスト」の2点について大きな関心が集まっていることになる。その点について理想科学工業の担当者は下記のように答えた。

理想科学工業:生産性の向上は、当社がもっともこだわっている点だといえます。当社の「ORPHIS(オルフィス)」シリーズは「世界最速150枚/分(※1)」という高速印刷を実現しています。お客様の事業所の“生産効率”を上げるという観点から、高速印刷はもっとも重要なプリンターの機能だと考えます。また、単純に印刷速度を速くしただけでなく、印刷指示からプリントがスタートするまでのスピードにもこだわっています。自分のデスクのPCで“印刷”ボタンを押して、オフィスプリンターに到着した際に出力が完了していないとストレスを感じます。そうしたストレスをなるべくなくすことを目指しています。

※1 オルフィスEX9050/EX9000の場合。A4普通紙片面横送り、標準設定連続プリント、EXフェイスダウン排紙トレイ使用時。2012年11月現在販売の枚葉(カット紙)オフィス用カラープリンターにおいて世界最速(理想科学工業調べ)。

理想科学工業:印刷コストについても「フルカラー1枚1.56円」「モノクロ1枚0.53円」(※2)というランニングコストをオルフィスでは実現しています。前述したように、生産効率の向上には、印刷速度のアップが欠かせませんが、印刷コストの低減も同じくらい重要なことだと考えています。また、注目していただきたいのがフルカラー印刷のコストが1枚1.56円という点です。コスト削減のためにカラー文書をモノクロで出力するのは大事なことですが、オルフィスはカラーが低コストですので、カラー出力枚数制限をしなくても、経費を抑えることができます。コストを意識せずに、カラーで伝えたい内容を印刷できるのもオルフィスの魅力です。

※2 A4普通紙片面、RISO EXインク F使用時。カラーは測定画像にISO/IEC24712に定めるパターンを使用し、ISO/IEC24711に基づく測定方法によって算出。モノクロは測定画像にISO/IEC19752に定めるパターンを使用し、ISO/IEC24711に基づく測定方法によって算出。