GMOクラウドが提供する仮想専用サーバーサービスの「GMOクラウド VPS」前回は、障害に強く高い自由度を得られるVPSの特徴や、GMOクラウドならではのリーズナブルな価格など、その概要をご紹介した。しかし、GMOクラウド VPSは単に安くてハイパフォーマンスなだけではなく、強力な管理機能を備えており、Linuxサーバーに関する専門的な知識がなくても簡単にWebサービスの構築やメンテナンスを行えるのが大きな特徴だ。

今回は、GMOクラウド VPSのユーザーに提供される実際の管理画面を交えながら、このサービスの使い勝手を確かめてみたい。

実機が手元にある感覚で操作できる「VPSコンソール」

GMOクラウド VPSは、そのサービス名の通りクラウド上の仮想環境に構築されたサーバーを丸ごと1台利用できるサービスだ。このため「サーバー1台」といっても、実物のマシンが存在するわけではない。しかし、ユーザーはあたかも実機が手元にあるかのような感覚で仮想サーバーを取り扱うことができる。それを可能にするのが「VPSコンソール」だ。

WebブラウザからVPSコンソールにログインすると、画面左側には契約中の仮想サーバーの一覧が、右側には「起動」「再起動」「コンソール」などそれら各サーバーに対して行える操作アイコンが表示される。この状態で、操作したいサーバーを右側のアイコン上にドラッグアンドドロップする(または、サーバーを選択してからアイコンをクリックする)だけで、目的の操作が完了する。

  

GMOクラウド VPSのユーザーに提供される「VPSコンソール」

サーバーを選択し、右側のアイコンの上にドロップするだけで操作が可能

例えば、サーバーを起動したい場合は、起動したいサーバーをマウス操作で選び、右側の「起動」アイコンの上にドロップする。これが、実機のサーバーで言えばマシンの電源ボタンを押す操作に相当する。

数分でOSが起動するので、今度はサーバーのアイコンを「コンソール」にドロップしてみよう。すると、Webブラウザ上にサーバーのコンソール画面が表示され、ログイン画面が表示される。当然のことながら、このサーバーは契約者であるあなたがスーパーユーザーだ。rootでログインし、すべての環境を自由に変更できる。

特別なクライアントソフトがなくてもWebブラウザだけでコンソールにアクセスできる

コンソールビューアーはJavaアプレットなので、Javaの実行環境があるマシンなら別途プラグインやクライアントソフトなどを導入する必要はない。Webブラウザを立ち上げるだけでどこからでも自分のサーバーにログインできるので、緊急時にも素早く対応できる。