【コラム】

海外モバイルトピックス

124 アメリカで発売するタフなGalaxyを日本でも出してほしい

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2017年秋冬の新製品発表会が相次いで海外で開催され、そのいくつかのモデルは日本でも発売される予定だ。だが派手な発表会が行われなかったものの、日本でぜひ販売してほしいスマートフォンが登場している。ペン付きのハイスペックスマートフォン「Galaxy Note8」を発表したサムスンがアメリカで販売している「Galaxy S8 Active」は、その完成度の高さからぜひとも日本でも展開してほしい製品だ。

ハイスペックかつタフなボディー、Galaxy S8 Active

スマートフォンの世界シェア1位のサムスンは、様々なスマートフォンを各国で販売している。日本向けにはハイエンドの「Galaxy S8」シリーズだけではなく、低価格で基本スペックが充実した「Galaxy Feel」を投入しているように、ハイエンド以外の製品も数多く手掛けている。

海外の展示会のサムスンブース。多数のスマートフォンが展示される

一方、端末のスペックそのものではなく、デザインや仕様にこだわった製品も海外では販売中だ。その1つがアクティブ系の端末。防水防塵はもちろんのこと、米軍の物資調達仕様であるMILスペックに対応するなど、タフなボディーが自慢の製品だ。

このアクティブ系端末には、サムスンの誇るハイスペックモデルであるGalaxy Sシリーズに属する「Galaxy S Active」と、ミッドレンジモデルの「Galaxy Xcover」の2系統がある。日本でも過去に「Galaxy S5 Active」や、Xcoverの派生モデルである「Galaxy Active neo」が販売されたことがある。だが昨年、今年とアクティブ系の製品は日本に投入されていない。

日本でも発売されたGalaxy S5 Active

しかし海外ではほぼ毎年のようにアクティブ系端末が販売されているのだ。特にアメリカではAT&T向けにGalaxyS系のアクティブ端末が毎年登場しており人気となっている。2017年のアクティブ系モデルは「Galaxy S8 Active」で、その名の通りGalaxy S8系のスペックとほぼ同等のハイスペックな製品だ。

アメリカで販売中のGalaxy S8 Active

2017年8月に発売になったばかりのGalaxy S8 Activeは、5.8インチQHD+(1,440×2,960ピクセル)の大型ディスプレイを搭載する。Galaxy S8などと同じ18.5:9の細身のディスプレイを搭載しており、本体サイズは151.9×74.9×9.9 mmとやや縦長だ。しかし横幅は細身で片手でも楽に持てる。ちなみに昨年発売された「Galaxy S7 Active」は5.1インチQHD(1,440×2,560ピクセル)ディスプレイを搭載し、同じ74.9mm幅である。

5.8インチながらも片手で持てる74.9mm幅を実現

Galaxy S8 Activeはスペックも高く、Snapdragon 835 オクタコア2.35GHz、RAM4GB、ROM64GB。カメラはリアが1200万画素、フロントが800万画素。バッテリーは高容量な4,000mAhを搭載する。なおディスプレイの角は丸めてはおらず、エッジ・デザインとも呼ばれるGalaxy S8シリーズとは異なるフロント表情を持っている。

本体を側面から見る。四隅の角には硬質樹脂製のバンパーを備え強度を高めている

ディスプレイ下部にはこれまでのActiveシリーズは3つの物理キーを搭載していたが、Galaxy S8 Activeはそれも廃止しGalaxy S8シリーズ同様にガラス下にホームボタンが埋め込まれた。このディスプレイ面は硬質なゴリラガラス5に守られ傷がつきにくい。本体もIP68の防水防塵に加え、MIL-STD-810Gに準拠。かなりラフに扱っても大丈夫だろう。

角の部分をアップで見る。衝撃に強そうな構造だ

なお背面側は過去モデルにはミリタリー系の迷彩パターンのモデルがあったが、Galaxy S8 Activeではグレイとゴールドという一般的なカラーとなっている。ただしその表面はアスファルト地のような細かい穴状の仕上げとなっており、タフな製品であることを印象付けている。

グレイ一色ながら、表面には細かい穴を開けた仕上げとなっている

フラッグシップモデルのGalaxy S8、S8+とそん色ないスペックに仕上がっているGalaxy S8 Active。アメリカでの価格は約800ドルと、スペック相応の高い価格帯の製品として販売されている。日本ではすでにGalaxy S8とS8+が販売中で、この秋のグローバル新製品であるGalaxy Note8も投入されるという噂がある。3モデルもハイスペック製品を投入する中で、これ以上同じ性能の製品を日本向けに出すのは難しいかもしれない。

Galaxy S8+(左)との比較。ディスプレイ角を丸めていないことなどから印象はかなり異なる

だがスマートフォンはもはや日常生活に欠かせないアイテムであり、購入後にすぐお気に入りのケースを買って装着するなど、自分好みにカスタマイズして持ち運ぶ、日用品になっている。腕時計の好みのように、Gショックのようなタフなデザインの製品を持ちたいと思う人も多いだろう。サムスンはまだ日本市場にSIMフリーモデルを投入していない。ならば思い切ってこのGalaxy S8 ActiveをSIMフリーで日本で販売してはどうだろうか?タフな製品を好むユーザーはニッチ層だろうが、そんなユーザーは好みの製品があれば対価を払う。Galaxyシリーズ全体の魅力を高めるためにも、Galaxy S8 Activeの日本投入を望みたい。

タフなスマホを求める層は一定数いる。日本発売を期待したいものだ

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インデックス

連載目次
第125回 パリの蚤の市でスマホケースやレトロケータイを探してみる
第124回 アメリカで発売するタフなGalaxyを日本でも出してほしい
第123回 P10 Plus限定モデルやP8 Lite17年バージョンなど、日本未発売のファーウェイ製品をチェック
第122回 床に落としても水没させても壊れない!キャタピラーのスマホ新製品が2モデル発表
第121回 日本に参入したBLUのスマホをアメリカで見てきた
第120回 アメリカでは早くもGalaxy Note8の予約が開始! 家電店には実機が並ぶ
第119回 ZenFone 4 Selfie Proを世界最速購入! ASUS発表会で即売会を実施
第118回 海外モバイルトピックス 第118回 WeChat Payのスマホ支払い受け取りを、フリーマーケットでやってみた
第117回 夏の海外旅行中もスマホが使える、グローバル対応モバイルルーターが便利
第116回 スマホの形は細長くなる? Galaxy S8やLG G6に見る縦長ディスプレイの優位点
第115回 ライカカメラのスマホにも負けない、ファーウェイの新型モデルがスゴイ
第114回 両面スマホや見開きタブレットなど、電子ペーパー搭載端末の最新事情
第113回 世界初の「4つのカメラ」搭載スマホや、特大バッテリースマホが登場
第112回 360度カメラやプロジェクター内蔵! 中国最新の面白スマートフォン
第111回 Tシャツデザインをスマホで変更できる「Super T」はファッションとITの融合製品
第110回 合体式スマホの先を行く「サンドイッチ構造」スマホが登場
第109回 生まれ変わったHTCを感じさせる「HTC U11」に大きな期待
第108回 Tシャツやカバンや財布も作る、スマホメーカーのファン獲得作戦
第107回 ガラホ人気は日本だけじゃない? 海外でも増えるガラホたち
第106回 スマートフォンのカメラ競争、次はフロントカメラになる
第105回 ニューヨークのアマゾンロッカーを使い、海外スマホのケースを買ってみた
第104回 1契約で世界中で通信できる、香港キャリアが「神」プランの提供開始
第103回 フロントカメラが2,100万画素! 次のステージに進んだスマホのカメラ画質競争
第102回 1日800円で全世界対応!次の海外旅行に持っていきたいモバイルルーターが便利
第101回 プロジェクターやカメラグリップが装着できる、合体式スマホが次々と登場
第100回 ポストiPhoneを狙う新興メーカー、スマートフォンの歴史10年を振り返る
第99回 Huawei新製品「P9/P9 Plus」発表会フォトレポート
第98回 情報をリアルタイムに点字表示できる、世界初の点字対応スマートウォッチがまもなく発売
第97回 1台のスマホで2つのLineを使いたい! 海外ではデュアルWeChatスマホが登場
第96回 空気清浄機や浄水器も売る、脱スマホメーカーを目指すシャオミ
第95回 2015年秋冬のスマートウォッチは丸形がトレンド
第94回 指先2本サイズの超小型なスマホが登場
第93回 スワロフスキーで装飾した本気の女子スマホ「Sugar」に注目
第92回 旅先でスマホが無料で使える! 香港で旅行者向け無料SIMが登場
第91回 日本のSIMロック解除にアジア周辺国が注目する理由
第90回 これからの旅行はスマートに! スマホで管理できるスーツケースが登場
第89回 日本人も便利になる!訪日客プリペイドSIM自販機が続々登場
第88回 八百屋や雑貨屋でも買える! スペインの格安SIM売り場の現状
第87回 ブランド時計が続々参入、2015年はスマートウォッチブームがやってくる?
第86回 世界に広がるガラホ?折り畳み型スマホがアジアで人気
第85回 来年はバレンタインチョコも"印刷"する時代がやってくる
第84回 先進国をターゲットに入れた中国新興メーカーのシャオミ
第83回 SIMフリースマホの国香港、海外用プリペイドSIMの販売が活発化
第82回 Facebookが無料? ソーシャルSIMの時代がやってくる
第81回 韓国で復活するデータ定額
第80回 出揃った中国各事業者のLTEサービス
第79回 スマートフォンシェア3位入りを目指すZTEの最新戦略
第78回 2014年はライフログ系スマートウォッチが熱くなる
第77回 中国で4G免許が交付、2014年は4G普及が一気に進む
第76回 台湾のLTE免許が6社に確定、競争激化で再編も
第75回 ライバルはFirefox OS-Nokiaの新端末に注目
第74回 パナソニックの「家電スマホ」はインドで成功するか
第73回 いよいよ始まる中国のTD-LTEサービス
第72回 Windows Phoneが中南米でシェア2位に浮上
第71回 価格下落が世界のスマホ需要を後押し
第70回 いよいよ出てきたFirefox OSスマホ
第69回 ミッドレンジモデルも魅力のSamsungの2013年春の陣
第68回 日本からも注目したいHuaweiの最新モデル
第67回 得意分野で勝負するシャープの海外戦略
第66回 パナソニックも海外市場から撤退
第65回 TD-LTE端末市場で一気に増す日本のプレゼンス
第64回 アジアで加熱する「5インチスマホ」競争
第63回 全社がLTE開始、競争が激化する香港
第62回 LTEで変わる韓国の業界勢力図
第61回 大きく変わる世界のメーカー勢力図、今年後半の動きを探る(後編)
第60回 大きく変わる世界のメーカー勢力図、今年後半の動きを探る(前編)
第59回 Vodafoneとドコモらが提携、一気に広がる国際提携
第58回 韓国でグローバル対応LTEスマートフォンが登場 - 日本への投入も期待
第57回 香港でも7000円台!! - HP TouchPad販売のドタバタ劇
第56回 韓国で全事業者が4Gを開始 - 月額料はパッケージ制、データ定額廃止の方向へ
第55回 「繋ぎ」には勿体無い、MeeGo OS搭載のNokia N9
第54回 世界の端末メーカーの勢力図が大激変
第53回 アジアで転売されるiPad 2、その現場を見た
第52回 ドコモのSIMロック解除、中国で大歓迎
第51回 2011年は低価格スマートフォンが流行に
第50回 2010年はMotorolaの復活に注目
第49回 AppleもNokiaも脅かす「その他」勢力が増大
第48回 気がつけば海外メーカーばかりな日本のスマートフォン
第47回 この冬はオール"フルタッチ"、本気で反撃に出るNokia
第46回 香港でiPadが発売、SIMロックフリー&単体販売
第45回 海外でも広がる「海外パケットし放題」サービス
第44回 発売開始前なのに何故!? - iPadが大量販売されている香港
第43回 海外も日本も同料金でデータ通信-日本通信がサービス開始予定
第42回 実用化が始まった太陽電池搭載ケータイ
第41回 Nokia、業績回復も今後が勝負 -急がれる「フルタッチ」端末の強化
第40回 「簡単ケータイ」が海外でも流行に
第39回 2009年の海外端末市場を振り返る
第38回 LGの「新チョコレート」がスゴイ - 21:9ディスプレイ搭載の「LG BL40」
第37回 いよいよ中国でもiPhoneを発売 - 出だしは不調?
第36回 WiMAX/Wi-Fi/W-CDMAに対応した「3W」端末がSamsungから登場
第35回 Nokiaが3G対応ミニノート「Booklet 3G」発表 - ノートPC市場参入の狙いとは
第34回 OEMメーカーのAltekが携帯内蔵デジカメ発表 - 将来Flickrケータイもでる?
第33回 中国にも3Gの時代がやってきた!! - 各社のサービスや戦略を紹介
第32回 iPhone 3G Sへの買い替えでiPhone 3Gが中古市場に登場?
第31回 機能性とデザインを追及した「ケータイストラップ」は日本に根付くか?
第30回 新型iPhone対抗端末? - Nokiaのフラッグシップ端末「N97」がいよいよ登場
第29回 アプリのメーカー直接配信時代がやってくる
第28回 海外メーカーが韓国市場にスマートフォンで参入開始
第27回 終焉を迎える中国のPHS、残した功績は大
第26回 滑り出し好調なNokiaのタッチUI端末「5800 XpressMusic」 - iPhone超えも?
第25回 中国で売れ筋の携帯機種は? - Nokiaが圧倒的人気の中シャープも健闘
第24回 "Appleの理論"が通じない香港、iPhoneの単体販売を開始
第23回 iPhoneを脅かす存在になるか? Nokia 5800 XpressMusicが登場
第22回 日本向けOMNIAの姉妹品? 韓国でHaptic 2が発売開始
第21回 パケット通信+無線LAN定額がトレンドの香港
第20回 販売国の増えるiPhone、注目市場の投入はいつ?
第19回 カシオの海外進出が期待できる? - ソフトバンクとの端末供給合意
第18回 日本で増加する中国メーカー端末
第17回 マルチメディアへの対応を強化するBlackBerry
第16回 香港におけるiPhone 3G - SIM差し替えは当たり前
第15回 Motorola、新型「明」で中国市場奪回なるか
第14回 LGのデザイン携帯"Secret"、その秘密に迫る
第13回 Appleの発表を待たずに「3G iPhone」の発売が確定
第12回 中国の通信事業者6社が3社に再編
第11回 iPhone拡販のために販売戦略を変更するApple
第10回 不振のMotorola、事業建て直しはなるか
第9回 中国でTD-SCDMAの商用テストサービスが開始
第8回 チョコレートからウォン・ビンまで - ユニークな韓国携帯のニックネーム
第7回 シャープの中国市場参入、勝算の道はどこにあるか
第6回 Sony Ericsson、海外事業の好調が日本事業の見直しに?
第5回 "3G版iPhone"はいつ出てくるのか?
第4回 EMONSTER、海外ではいくらで売られている?
第3回 XPERIAを投入するSony Ericssonの意図
第2回 メーカーの勢いの差が表れたMobile World Congress 2008
第1回 Nokiaの決算報告から見た2007年の海外携帯市場

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